事故物件になったマンション（浜松市浜北区）

私の現在住んでいるマンションのお話です。

今年の７月下旬、けたたましい救急車のサイレンで早朝目が覚めました。

このマンションは６世帯３階建てで、騒がしいのはお隣でした。

慌ただしく部屋を出入りする救急隊が玄関ののぞき窓から見えます。

ですが、一向に担架を持ってくる気配はありません。

お隣が高齢の女性で喫煙者だという事は知っていました。

それまでの季節はタバコの匂いが入って来るので元気なんだなと思っていたのですが、

エアコンを使うシーズンになると分かりません。

大きな声でのやり取りからもしかして亡くなったのかと予感しました。

その後、警察官が我家にも訪れ、お隣の人を見かけたのはいつかと聞かれ、

孤独死なさっていたという事が分かりました。

警察官はいつまで生きていたのかを確認に来たのです。

それからは清掃やリフォームなど騒々しい日々が続きましたが、

秋になり、全て終わって静かになりました。

とある朝、早起きして一人でぼんやりしていると、隣からなにか音がするのです。

ぱたぱたというかことことというか。

一瞬凍りつきました。

しばらく同じ所で音がしていましたが、その内に静かになりました。

怖すぎて夫を起こしに行き、今の話をするとそれほど驚きません。

実は私が先に寝た後、起きていると同じ音が幾晩もしていたと教えてくれました。

言うと私が怖がるからと黙っていたそうです。

数日後下の階に住む女性に声を掛けられました。

夜中に音がするけど、何かしてるかとの事です。

時間を聞くと深夜です。

私達は早く寝る方なので特になにもしていないと答えました。

何かと音がするようになったようです。

現在隣は空室で、不動産会社のサイトには安い家賃で、

駅から近いと絶賛募集中になっています。

私達は引っ越しを検討しています。