患者の最後のあいさつ(兵庫県西宮市の病院)

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これは私が病院で看護師をしていた時に

体験した不思議な出来事です。

50代の若年性の認知症の患者さんのお話です。

その患者さんをA氏とします。

A氏は50代に認知症を発症してしまい、

ストレスでアルコールも多量に摂取していたため、

入院してから症状の進行もかなり早く、すぐに寝たきりになってしまいました。

A氏の入院時から対応していたため私が受け持ちとして担当になりました。

まだ若い患者でしたので積極的な治療をされており、

私も積極的に関わるようにしていました。

例えば動かなくなった足を動かしてリハビリを毎日行い、

日中も車椅子に乗車してもらい活動的に

過ごしてもらうようにしていました。

A氏は当初は暴言や暴力行為など多く

対応が難しい患者さんでしたが、

薬剤調整を経て、次第に穏やかになる時間も増えました。

リハビリも行うことで車椅子に座れる時間も増えてきておりました。

しかし入院前にかなりのアルコール摂取により肝臓の状態があまり良くなく、

治療にも反応が乏しい状態でした。

肝機能の改善がみられないため、日々状態が悪くなる一方でした。

車椅子に座れる時間もなくなり、最終的に寝たきりになり、意識も混濁していきました。

ある夜勤の日でした。

その日はやけにカラスが病院に集まっていた日でした。

うちの病院ではカラスが集まる日は決まって患者さんが亡くなる日でした。

いつものように夜勤をしていましたが、

見回りの時に私の後ろで患者さんが歩いている感じがして、

後ろを見ると誰もいませんでした。

しかし私の働いていた病棟は歩ける患者さんはおらず、

全て寝たきりの方々でした。

なので歩く人がいるはずないのに常に後ろに誰かいる気配がしていました。

また仮眠時間の際に扉をノックする音がして、起きたのですが誰もいませんでした。

相方に確認するも誰もその部屋に行っていないと言うのです。

そしてその日の朝にA氏は突然亡くなりました。

状態が悪いとしてもその日に亡くなるような病状ではなかったので驚きました。

夜勤の相方と相談していましたが、

A氏が普段から積極的に関わってる私に

挨拶をしたかったのではないかと聞き、納得しました。

私は霊感も無く幽霊など信じてないのですが、

今回の体験を通して魂や幽霊の存在を少し信じるようになりました。

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