●いつもの仲間達と過ごしていたある夜
僕が高校3年生の頃ですので、もう30年くらい前のお話になります。
そのころは、毎週土曜日の夜になりますと、
悪友が4~5がある友人の家に集まっては朝まで麻雀をやる(所謂轍マンですね)のが習慣となっていまして、
その日も当然のごとく夕飯を食べてから友人の家に皆であつまりました。
そして、永遠と麻雀をやり続けてました。
●コンピ二からの帰り道・・・
深夜の2時くらいでしょうか。
腹が減ったということで、コンビニに行くことにしました。
自転車で行ったのですが、その帰り道、まだ当時できたばかりの公園の横を通ります。
だらだらとしゃべりながらゆっくり走っていましたが、それでも周りはしっかり見えていたと思います。
そんなとき、僕がふと、横を見ると・・・
「わぁ!」と僕は思わず叫んでしまいました。
すぐ横に白装束を身にまとった白髪で長髪のおばあさんが!
うつむきかげんで表情はわかりません。
僕の声に驚いたみんなも横を見ます。
みんな何を言っているかわからないような大声をだしながらそこからは自転車全速力です。
全速力で5分くらい走ったでしょうか。
家に入り、皆で顔を見合わせました。
「なんだったんだ、あれ?」
「人間だったか?」
「とにかく全身真っ白のおばあちゃんだったよな?」
その晩は、なんか麻雀にも集中できず、みんなその辺に横になって寝てしまいました。
●結局なんだったのかわからず。
あのおばあさんに遭遇した道はそれほど広い道ではないですし、一応街灯はありました。
だらだらと走っていたとしても、5人いれば誰かしか、少し手前で気づきそうなもんだと思います。
気づいたら真横にいたのですから。
それはもう心臓が止まりそうなくらびっくりしましたよ。
今思えば・・・あの格好は、例えば丑の刻参りに行くような恰好だったかも、とも思いますね。
それはそれで怖いですけどね。
その後、あの道を深夜に通らなくなったのはいうまでもありません。