埼玉県某所にある団地で起きた体験です。

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これは私が実際体験した出来事です。

それは私がまだ十代の頃、当時の私は両親と共に団地に住んでいました。

その部屋では、不思議な事や気味の悪い事がよく起きました。

その日はいつものように部活動を終えて、学校から帰宅しました。

しかし何故だかいつも以上に、私はとても疲れていました。

運動部だった事もあり体力を使うのですが、

その日の疲れはいつもとは違う違和感のようなものが有りました。

部屋に帰ったら良くない出来事が起こるかも知れない・・・そんな予感が有りました。

と言うのも、当時よくかなしばりにも合っていて、そう言う事に頻繁に出くわすと、

今日はまた有るかも知れないと言うのが分かってしまうようになるからです。

家に着くと耐えられない程の眠気に襲われました。

母親に何やら話しかけられたのですが、話も早々に部屋にいき着替えもせずに眠ってしまいました。

どのくらいの間眠っていたのでしょうか・・・

目が覚めると、目は開けられるのですが身体は一切動きませんでした。

ですがいつものような、かなしばりとは違うのが感覚的に分かりました。

部屋は真っ白いモヤがかかっていました。

例えるなら部屋の中で、まるで誰かが沢山タバコを吸ったような本当に真っ白で一寸先も見えない位です。

横たわる私の右下、ちょうど腰の横辺りに誰かが正座して座っているのが分かりました。

男の人かな?と、感覚的に分かりました。

すると、その男の人に話しかけられました。

まるで耳元で話しかけられているような感じです。

男の人はこう言いました、

「命を売ってくれないか。」

私は返答を考えました。

冷静に考えると命を売るって、有り得ない事ですよね。

ですがその時の私は何故か「はい、いいですよ。」と答えようとしたのです。

その返答をしようとした、正にその瞬間に弟が部屋のドアを開けました。

「お姉ちゃん!」

その瞬間部屋中に漂っていたモヤが晴れて、身体が自由に動くようになりました。

今思えば、あの時に「はい、いいですよ。」と、答えていたら・・・

私はどうなっていたのでしょうか。

考えるとゾっとします。

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