これは、私の友人が実際に体験した心霊体験です。
私の友人は沖縄の出身でした。
そんな彼は、幼い頃から霊感がとても強く、しばしば心霊体験をしていたと言います。
そして、そんなある日、ふつうに道路を歩いていた所、少し向こうの方から1人の米軍兵が歩いてきたといいます。
沖縄の国際通りでしたから、米軍を見かけることは、珍しくありません。
しかし、徐々に距離が縮まってくると、その米軍兵の様子がおかしいことに気づきます。
顔は真っ青、体はボロボロさらに奇妙な歩き方をしていたらしいのです。
それを見た友人は、とっさにこの世のモノではないと確信しました。
ガクガク震え、その米軍兵を直視できませんでした。
その当時霊感が強かった友人は、親に強制的に霊除けとして、常に塩を持ち歩くように言われていました。
どうか、何もないようにとお願いを込めて、強く塩を握り締めました。
とにかく、今までも塩さえ握っていれば何も起こることはありませんでした。
そんなら彼は塩だけが頼りでした。
そして、米軍兵との距離はどんどん縮まってきます。
その度に、冷や汗がすごい勢いで出たそうです。
15m……10m……5m……もう目の前です。
「よし、通り過ぎるぞ…」と油断をしてしまい、そして、何事もなく過ぎようとしたその時、
その知人の耳元で
「 ……その塩、意味ないよ……」
なんとも、恐ろしい声色でその一言だけ置いて、その瞬間姿を消したらしいのです。
果たして、彼は誰で、どういう目的で現れたのか。