夏に旅行で千葉県九十九里という海の町の旅館に泊まった時の体験です。
夫婦と小さい子連れので泊まった私たちは、
昼間周辺でレジャーを楽しんだため、夕方にチェックインをして、
部屋でゆったりと過ごしていました。
夜ご飯も終わり、子供も眠そうにしていたため、寝室に連れて、添い寝をしていました。
横になり、しばらくすると、カチャカチャ、カチャカチャと音が、
ドアノブが小刻みに動いているのです。
今でも不思議なのですが、その時は嫌な感じがせず、
あー、ドアノブがカチャカチャいってるんだ。
と変に納得していたのです。
子供が寝つき、夫婦で別部屋で晩酌を楽しみ、
特にドアノブのことには触れずに、就寝しました。
寝付いて1時間くらいでしょうか、今度はバチッという音とともに、
寝室のテレビが勝手についたのです!
夫婦してハッと飛び起き、寝ボケながら、子供が起きてしまう!と
ついた事への疑問よりも、はやく消さなきゃ!と
リモコンを探すも見当たらず、主電源をプチッと消し、眠さから再度就寝しました。
しばらくすると、また、バチッという音が、主電源を切ったはずのテレビがまたついたのです!
さすがに夫婦で、さっき主電源落としたよね、、と話し、
なんか、変だね、とそこで、さっきのドアノブのことを思いだし、
話すと、なんかいるのかもね、となったのですが、
そこから、普通なら眠れないとかになるのかもしれませんが、
そんな事はなく、そのまま就寝しました。
今考えると、よく寝れたなと思いますが、
この時は何の嫌な感じもせず、疑問にも思いませんでした。
朝起きると、昨晩のことを話しながら、チェックアウトのために準備をしていると、
枕元から長い黒髪がたくさん出てきたのです。
この時期、私はベリショートにしたばかり、子供も主人も私よりも短髪です。
やっぱり何かあるんだ、と確信を持ちました。
後に聞いた話によると、自殺の名所が近い海辺だったようです。