30年も夢の中で…妹を連れて行こうとした祖母の霊

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私の祖母が亡くなってすぐの事です。

祖母は認知症を患い、その後病院で亡くなりました。

自分が死んだ事を分かっていなかったのかもしれません。

ある日の夜中、私は横で寝ていた妹の悲鳴で目を覚ましました。

「どうしたの」と聞くと、「おばあちゃんが・・・」。

良く聞くと、亡くなった祖母が夢に出て来て、いきなり妹の腕を掴んで引き寄せたと言うのです。

細くて力も弱かった祖母とも思えぬ程の強さで腕を掴まれ、

妹は腕をさすりながら「ここ、ここを掴まれたの。痛い」と怯えてながら、痛みが残っているようで腕をさすっています。

泣く事も出来ない程の怯えように私もゾッとしましたが、暗くて何も見えない中、

心の中で「おばあちゃん、連れて行ったらダメだよ!」と叫びました。

これは30年程前の事ですが、彼女にその話をしてみたらまだ覚えていて、

「そう。ここを掴まれたの」と、あの時差した所と同じ所を、

余程恐ろしかったのか、顔を引きつらせながら自ずとさすっていました。

祖母は私達の家と庭を隔てた所に住んでいました。

その為か、妹は孫の中でも特に可愛がられていました。

その所為でしょうか、自分が亡くなった事がわかっていたのかわかっていなかったのか私にはわかりませんが、不安なまま辿り着いたのが妹だったのでしょう。

その後も母の夢に出て来たり、私の夢にも祖母とも思えぬ恐ろしい感じで出てきました。

その話を聞いた父は、1週間にわたって家族4人で祖母にお経を上げようと言いました。

それをした後は妹の夢にも母の夢にも祖母が出て来る事は無くなりました。

しかし、私の夢の中には30年にわたって、ほんのたまにとは言え恨めしそうな顔の祖母が出て来ていました。

この意味は私にはわかりません。

しかし、祖母の息子である伯父が亡くなって2年程経った時、初めて花柄のワンピースを着た祖母が夢に出てきました。

やっと成仏出来たのでしょうか?

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