これは数年前の事です。
丁度広島に転勤になりました、
学生時代の友達K君から遊びに来ないかと誘いがありました。
広島マツダスタジアムで広島とヤクルト戦のチケットもあるので見に来いと言われました。
8月上旬で休みが取れましたので他の友人のAくんと共に新幹線に乗り広島へ。
野球を見て楽しみ、食事しお酒飲み泊まりました。
次の日、K君から「鳥取砂丘の星空が綺麗だ。見に行かんか?」と言われました。
私もA君も特に予定もなかったのでOKしました。
ドライブしながら食事して夕方暗くなるまでにK君の車で鳥取県に入りました。
砂丘に着くと砂の美しさと広大さに感動しました。
夜になり、砂丘のあちらこちらに人が居ました。星が綺麗でした。
今まで見たこともない澄み切った星空で、涙が出そうでした。
周りの人もカップルだったり、一人で呆然としていたり様々な目的で過ごす人が多かったです。
私達も過去の学生時代の思い出や現在の仕事や生活等の話を色々して盛り上がってました。
話をして私はふと気づきました。
私達の周りには人は居ませんでした。
が、私の右後ろの方には誰かが見ているような気配がしてました。
振り向くと誰も居ません。よく目を凝らして、
暗闇に近いような黒い服を着ている人が居るかと思いましたがやはりいません。
おかしいなと思いながらも話をしていきました。
私は帰り、K君の車の運転手をしなければいけないので、
お酒は飲まずにお茶かジュースでしたが飲みすぎて小便がしたくなりました。
その場を外し、トイレの方に向かいました。
ちょっと歩いて行かなければならないのが大変でした。
歩く際、人が居ない所を歩いてました。
ふと耳元でブンと音が聞こえました。大きな蠅かなと思い見回しました。
すると私の右肩らへんに、100円玉くらいの小さな丸い青白い光球がありました。
私は気味悪くなってちょっと早足で歩きました。
光球はゆらりとゆっくり私について行きました。
あと1分くらいでトイレに着く所でした。
着いてきてないか振り向くと光球は肩も形も影が無く消えてました。
私はトイレをしてK君達の所に戻ろうと近くに来た時でした。
私の座る場所の右後ろにとても小さな女の子らしき姿が見えたのです。
白く、市松人形のような小さな女の子が。
K君達は気づいていません。
私は女の子らしき姿を見るととにかく透き通る様で
真っ白で黒髪で黒服の無表情の女の子が見えたのです。
私は怖くなりました。
K君達の近くに来て「俺の右後ろに幽霊がいる。」と真顔で私は言いました。
「嘘だろ」そう言ってK君達と共に私は女の子の居たほうを振り向くと何もありませんでした。
おかしいなと思いながらも不思議な感じでK君達と数十分話し
23時になろうとしていたので帰ることにしました。
私達と行き違いで一組のカップルが来ました。すれ違う際です。
カップルの女性が「今、黒い服の小さな女の子見たいのが見えた。」
と彼氏さんに脅えるように言ってました。
私は何か背筋が寒くなり振り返るのを我慢しその場を去りました。
その後は帰るまで何もありませんでしたが、私が砂丘で見た物は一体なんだったのでしょうか?
砂丘に居たのは何かの霊だったのでしょうか?
今となっては知るすべもありませんが、そんな鳥取砂丘で体験した話です。
その小さな女の子の上半身は見えてましたが、下半身はなかったです。
今でも思い出すとゾッとします。