夜の新潟空港で体験した怖い話

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私の後輩にD君という者がいます。

学生時代からのサークルの後輩です。

面白い奴でとてもアクティブに動く子です。

彼は飛行機が大好きで、旅行に行ったり、各地の空港を一眼レフで撮影したり

仕事の休みには飛行機を撮影したりするほどの熱でした。

そんな彼と久々に会い飲んだ時に聞きました。

D君は飛行機好きのコミュニティを持ちブログやサイトにアップしていました。

数年前から日本国内の空港を周ることを決意し、お金を溜め、休みの日はなるだけ赴いていました。

2年前の夏。

彼は、あまり行ったことのない北陸や信越の空港に行くことに決めました。

まずは米どころの美味しい新潟県の新潟空港を目指して、高速道路に乗って着きました。

早朝からフライトする国内線、国際線の各種飛行会社の飛行機を撮影し、楽しんでいました。

彼はターミナル等も周り、地方の空港を味わっていました。

大きな空港のように数十分単位でのフライトではなく、

数時間に1回のフライトでしたが帰ってそれが新鮮だったそうです。

彼は空港での撮影などは丸一日過ごしていて、

新潟空港でも、食事も経費削減でコンビニで軽いものを買って食べたり、

時にはベンチで仮眠取ったり、PCに文章や感想を纏めたりしているうちにあっという間に夜になり、最終便が飛び立ちました。

ターミナルは閉鎖されるので中での寝泊まりは当然不可能。

駐車場であまり良くないことですがシートを倒して寝ることにしました。

次の日も他の県の空港撮影もありましたので、直ぐに車の後部座席を倒して寝ていたそうです。

疲れとこの日の夏の夜は意外に涼しく問題なかったそうです。

寝て数時間経ち、D君はコーンと何かを叩く音が聞こえたそうです。

巡回している警備員かと思い、ハッと目覚めました。

見つかったらすぐに謝罪し、出ていくつもりでした。

そっと窓ガラスから辺りを見回しました。

周りは利用する車がひしめき合って満車。

ですが、警備員もいないし、他の車内には人が居る形跡もありませんでした。

大丈夫だろうと思い、D君は眠気もあり再び寝ました。

それから1時間後、またコンと叩く音が聞こえたそうです。

今度はD君の車から聞こえさっきより大きな音だったそうです。

D君は目覚めて、やはり警備員さんかなと思い起き、静かに見回しました。

ですが、誰もいません。

鳥か何かが当たった音かなと思い、D君は再び寝ようと思い何気なく運転席のバックミラーに目をやりました。

すると、リアガラスに女性らしき人がべたりとくっついて顔は良く見えませんが、覗き込んでいるのを見ました。

それは青白い女性で髪が長かったそうです。

D君は驚き「うわっ!」と叫んでしまいました。

と同時に見つかったと思い、車から出て謝罪しようとしました。

車を出て後ろに行きました。

しかし、誰もいません。

あたりを見回しますがいません。

変だなと思い、リアガラスの方を見ました。

リアガラスには誇りも何もありませんでしたが、手形の痕が二つあり、しかもリアガラスが異様に冷たかったそうです。

D君は不気味に思いました。

ですが、再び車内に入り寝ようとしました。

でも今度はなかなか寝付けません。

気になっていて起きて、フロントガラスの方を見ました。

D君の車の前に他の車が駐車してありました。

その黄色の車のフロントガラスに白い手がくっきり見えたそうです。

女性の手が。D君は怖くなり、飛び起き、車のエンジンを掛けました。

ライトをつけて駐車場は24時間運営でしたので、直ぐに料金を払い新潟空港を後にしました。

何故か寒気と震えが止まらなくて、しばらく走り近くにラブホテルが見えたので、

その中に何とか入り、部屋で一晩過ごしたそうです。

部屋に入ったらいつの間にか寝ていたそうです。

翌朝、D君はラブホテルの駐車場から出ようとしました。

手形の痕がまだ残っていて、それは冷たくはなかったけど白くなっていて、D君は背筋が寒くなったそうです。

その後、別の県の空港に行きましたが特に異常はなかったそうです。

空港の駐車場内で見た音、手は一体何だったのでしょうか?

空港に居た霊の仕業だったのでしょうか?

D君は今も思い出すと怖いと言ってます。そんな怖い話でした。

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