中野区にある「平和の森」は、看護学校と老人ホームが
隣接されていて、新しくマンションが建てられている。
一見、昼間に行くと、のどかで森林もあり清々しい気持ちにもさせてくれる場所だが、
実は地元の人は何かない限り決して立ち寄らない場所なのだ。
なぜ、地元の人は行かないかというと、
そこは昔、結核患者が集められ何人も死んでいった病院の跡地だからである。
15年前まで、病院は壊されずにいて、すでに心霊スポットとして地元では有名だった。
私も、子供頃に友達と病院の外まで近づくと一部崩れている壁の中には、
3体もの仏像が置いてあり、薄気味悪かった思い出がある。
病院からフェンス1枚で公園が隣接している為、
かくれんぼうなどで遊んでいる時に1人になると女の人の霊を何人もの子供が見ていた。
しばらくすると病院は壊され、マンションが建ったが地元の人は決して行かなかった。
夜になると外灯しかなく、森林の闇が恐怖を倍増させていた。
そんな中、最近やってきた知り合いの塾の講師は、
近道だと思い、知らずに通り抜けようとすると、外灯の下に1人の女性が立っていたという。
良く見るとフラフラしていて、「おかしいな」っと思っていると目があってしまった。
塾の講師は、元々霊感があった為、とっさに危険を感知して、その場を逃げた為、何もなく終わったようだ。
女性の霊は、その後も宅配で来るドライバーに目撃され、
立地条件としては、駅からも遠くなく、バス停も近いのに、なぜか数年でマンションは壊された。
しばらくすると老人ホームと看護学校が建ち、現在は大規模なマンションが建設されているが、
以前の様に何か出ない事を祈るばかりだ。