とても環境のいいところで自然豊かなところだったのですっかり気に入っていました。
30年以上は建ってから過ぎている古い団地に引っ越しました。
まわりの景色もよくて、静かで小さな子供の声も聞こえて住むのにはとてもいい環境でした。
しかしある日の3時ごろ、チャイムが鳴りました。
出るとランドセルを背負った男の子が二人いました。
「どうしたの?何か用?」と聞くと「女の子と遊ぶ約束したから」と言いました。
私には子供はいないので「ここの家じゃないと思うよ。家を間違えたんじゃない?名前は何て言うの?」というと男の子は不思議そうな顔をしました。
二人で顔を見合わせて、そして男の子は家の中を指さして「あそこにいるよ」と言いました。
私は腰が抜けそうになりながら、「何かの間違いだと思うよ。子供はいないから」といってドアを閉めてカギをかけました。
そのあと小学生の男の子がどうしたかは知りません。
それから私は気にしないように努めましたが、毎日気持ち悪くなり不安な日々が続きました。
ふすまが勝手に開いている気がしたり、変な音がするような気がしました。
そして熱が出て体調を崩すなど、精神的にかもしれませんが疲れ果てました。
しばらく実家に帰ったのですがよくなりませんでした。
周りからはお払いも進められました。
でもお払いをするくらいなら、引っ越して違うところに住みたいと思いました。
そして体調がすぐれないまま、すぐに引っ越しを決めました。
もうどこでもよくなっていました。
引っ越して新しい場所に移ってからは、あれからは何もないのですが、小学生の男の子が言った言葉にぞっとしました。
忘れられません。
今でもたまに思い出しますが、私は霊感もないですし本当に怖かったです。
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