深夜の病院でメロンソーダを飲むおじいさんの話(放射線技師の体験談)

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深夜の病院でメロンソーダを飲むおじいさん 北海道

北海道の救急病院(現在もある病院なので名称は伏せます)。

私は病院で放射線技師の仕事をしています。

これは15年以上前、まだ新卒の頃、深夜の病院で私が実際に体験した出来事です。

その日、私は当直をしていました。

日付も変わろうかという頃、急患が運び込まれ、緊急の検査をし、

患者さんは病室に入り、ひと段落した時です。

時間は深夜の2時ごろだったでしょうか。

私は仮眠を取るため、当直室に戻ろうとしていました。

当直室は病院の1階にあり、同じフロアには外来と守衛室と検査室しかありません。

急患の対応が終わると1階には守衛さんと私の2人だけになるので、

照明は非常灯と自動販売機の光だけ。

薄暗い状態です。

その薄暗い1階フロアの待合室にあるソファーに患者さんが座っていました。

点滴台を横に置き、右手に点滴のチューブが繋がっているおじいさんの患者さんです。

髪は薄く、かなり痩せていて、入院患者用の寝間着の胸元が少しはだけていました。

おじいさんはビン入りのメロンソーダを飲んでいたのを覚えています。

「喉が渇いたからジュースを買いにきたんだな。それにしても夜中にメロンジュースを飲むってすごいおじいさんだな」

その時はそんな風に考えながら、軽く会釈をして私は通り過ぎ、当直室に戻りました。

朝になって私はまずいことをしたと気付きました。

患者さんの病状によっては水分や糖分の量が厳しく制限されていることもあります。

もしかしたら、看護師の目を盗んでこっそり飲んでいたのではないだろうか、

もしあのメロンソーダが原因で病状が悪化していたら大変だ、

そう思った私はインシデント報告書を提出する覚悟で上司にすぐに報告しました。

「昨日の夜中、そこのソファーで患者さんがジュース飲んでいたんですが、

看護師さんに報告せず見過ごしてしまいました。どうしたらいいでしょうか」と上司に言うと、

「その人は痩せていて点滴してたんじゃない?メロンソーダ飲んでたでしょ」

と、私が見たままの患者さんの特徴を言いました。

「どうして知ってるんですか?」と私が驚いていると

「たまにいるんだよ、その人。見ちゃったんだね。

その人、もう10年以上前にここで亡くなった患者さんだよ。

なぜかメロンソーダが好きでね、まだ元気だった頃によくそこの自動販売機に

メロンソーダを買いにきては、ついでに僕たちにもコーヒーを差し入れしてくれたりしてたんだよね」

その後しばらくして、私はその病院を退職してしまいましたが、

現在もある病院なので、もしかしたら今もなお1階のレントゲン室前のソファーで

夜な夜なメロンソーダを飲んでいるかもしれません。

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