中学時代からの後輩と綺麗な海を見たいね。
そうすれば気分も少し晴れるかな。
と当時2人とも今流行りのゲス不倫をしてる頃で、何となく寂しくて3泊4日で行こう行こう!
と盛り上がり沖縄ののんびりした雰囲気の空港に着きました。
タクシーに乗りサンマリーナホテル迄お願いします。
と伝え心は解放感で2人とも久しぶりに良い笑顔でホテルに着きました。
ロビーは明るく開放的で中央にはお洒落な池があり小振りのサメが居て見てサメだね。なんてはしゃいで居ました。
部屋に案内されて凄く海から近く海風を受けてバルコニーに2人で立ちウェルカムドリンクを飲みました。
何となく部屋の雰囲気が気になったけど友達も一緒だし、
もともと少しだけ霊感が有るのかな?とは思ったけど、
楽しいと思う事が先で気にしませんでした。
友達は余り気にしないタイプ。ベッドは勿論ツインです。
ソファーの座り心地を確認したりシャワールーム見たり浮かれた気分でした。
でも私は誰かに見られてる?と思ったけど、
そんなはずはないと不安を打ち消す様に友達に後で
プライベートビーチに行かない?と誘いました。
着替えて砂浜で写真を撮ったりバナナボートに乗ったり。
2人ともお互いの彼の事は少し忘れて居ました。
私は何気にサンマリーナホテルの泊まってる部屋の方向に目が行きました。
なぜか行ってしまったのです。
あれ?何だか影があった?あ、違う部屋かな。と軽く流しました。
喉が渇いてロビーの横のレストランで友達はビール。呑めない私はコーラを注文。
サンドイッチをつまんで満足して部屋に帰りシャワーを浴びました。
私はもともと怖がりだから何となくシャワーしながら
目をつぶると怖い時がたまにあって、このホテルでも少し怖かったので
意味なく友達に、お酒呑んでるの?と話し掛けたりしてました。
友達はお酒が好きで強くて2人でソファーに座ってゲス彼氏、
どうしようか?なんて話が予想以上に盛り上がり気がついたら
夜中の2時を過ぎてしまったのです。
友達はお酒が入ってるからベッドに潜りこんですぐに寝てしまったけど、
私はなぜか興奮して寝付けなくて、何となくボーっとしながらベッドに横たわっていたら、
いきなり猫がケンカしてる鳴き声。
ここ7階だけど?しかも以前に私が飼ってた猫の声にそっくりでした。凄く怒って居ました。
私は怖くて目をつぶったとたんにベッドが上下に揺れ始めました。
以前として猫の怒ってる声もします。
私はタオルケットを顔に覆いました。
そうしたら友達が、あー!金縛りだ!あー!と隣のベッドで叫びました。
と同時に私の両肩を掴んで誰かがふりおこしました。
私は怖くて怖くて声も出なくて、とにかく何か居ると思い私は友達を起こしました。
何度も何度も呼んで起きた友達に話して一緒のベッドに寝る事にしました。
次の日、友達は多分ゲス不倫の相手の奥さんだょ。私、気付かれてるの。と友達が言いました。
生き霊か。きっと友達の事が若くてキレイで嫉妬したのかも知れません。
生きてる人の怨霊は怖いと言います。
帰りの飛行機を待つ間のラウンジで友達は見事に財布を落としました。
笑顔の沖縄旅行だったはずが、ダメだょと天罰が下った感じの雰囲気で帰る事になるとは想像もしてませんでした。
でも、私達はそれからもしばらく続いて居ました。