真冬の深夜に見た半袖の子供の話(兵庫県姫路市の団地)

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交代勤務していた友人が冬場に体験した話です。

冬場の夜勤の際、時間短縮の為にある団地を抜けて自転車通勤していました。

ある日、勤務が終わった深夜2時にその団地を自転車で疾走していた時、

道の左奥、建物の入口に子供のような後ろ姿を目の端に捉えました。

小学校低学年くらいの背丈です。

子供がこんな冬の深夜に外に出ているはずがない、

あれは少し小さい大人がコンビニでも行く途中なのだろうと、その日はあまり気に止めませんでした。

その後ろ姿を目撃してから数日後、また深夜の帰りにその団地を通った時のことです。

前回と同じ後ろ姿が少し移動していたのです。

建物の入口から5mほど離れた電柱の下。

灯りで今度は後ろ姿がはっきり見えました。

冷蔵庫より低い気温だったにも関わらず半袖の白いTシャツ1枚だったのです。

もしかして虐待なのではないかと不審に思った友人は自転車を止め、その子に近付こうとしました。

しかし近付く途中でふと気付きました。

コートを何枚も着こんでいても奥歯がなるような寒さなのに、その子はまったく動く気配がなかったのです。

普通ならこの寒さであれば手足を擦ったり体を温めようとするはずです。

ましてや半袖。

それに生き物であれば僅かでも動いたりするのに、

その子はこちらに背を向けたまま銅像のようにじっと動かず立ち尽くしていました。

もしかしたら生きている人間じゃないのかも、と友人の背筋に冷たいものが奔ったそうです。

友人は慌てて自転車を漕ぎ、その場から離れました。

翌日の夕方、通勤前に注意深くその団地を見渡してみましたが、あの子供はいなかったそうです。

やはり見間違えだったのかも、仕事疲れで変なのを見てしまったのかも、

と安堵しながら深夜2時にその道を通ると、またあの半袖の子供がいました。

この前いた電柱より移動し、僅かにこちらの道に近付いていました。

身も凍るような寒さの中、ぴくりとも動かず立ち尽くしています。

今まで背中しか見えなかったのに、今回はほんの少し首がこちらに向きかけていました。

もう少しで目が合ってしまう。

そう思うともうあの子供の近くを通って帰ることなどできません。

震える足で踵を返し、回り道をして帰宅しました。

友人はその日を境に二度とその団地の中を通る事はなく、

その後その子供がどうなったのかはわかりません。