霊が集まる山口県宇部市のアパート501号室

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事故物件

当時アパートを探していた私(以降カナとします)は、

知り合いに不動産屋を紹介してもらい、

ペットも飼えるお手頃な2DKのアパートに住むことになりました。

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外観は決して新しくないんですが、中は全てリフォームしてあり新築同様に綺麗でした。

引っ越してすぐは特に何が起こることもなく、普通に暮らしていました。

ある日飲みに出た次の日に友達からメールが。

「昨日の写真送るわー!」

あー、そういえば撮ったかもなぁ。。

「わかったー、よろしくね~!」

と送り返したもののしばらくしても写真は送られて来ず。。

なんで?意味わからん。。と思って再度メールを送りました。

「え?写真は?」

そうするとすぐに返信がきました。

「なんか写ってる。。。こえー!」

え?何?どういうこと??

「いやいや、気のせいよ、送ってよ。」

そう送ってもまだ、

「本当にみる?顔写ってるよ?まじで?」

そこまで言われると逆に見たくなる。

「いいから早く送って。」

「じゃあ送るわ。。見たら消せよ!ヤバイかもだから!」

そして送られてきた写真には一見普通にピースして写ってる写真でした。

だけどカナの顎には小さいけど、白い女の顔がハッキリと写っていました。

確かに怖い。。

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気持ち悪い写真だなと思いながらもその時すぐに消去し、すぐに忘れてしまいました。

だけど今思い返して見れば全ての始まりは、その写真を見てからでした。

それから数日たった日、当時付き合っていた彼が

初めてアパートへ遊びに来た時です。玄関を開けるなり

「カナ。なんか変なことなかった?」

彼はいわゆるミエル人で、玄関を開けた瞬間、違和感を感じたみたいでした。

「えー?何?何もないよ!」

「本当に?何かあっただろ。」

もう忘れかけてたあの写真の事を思い出し、

「あー、そういえば気持ち悪い写真とれてさぁ。。気持ち悪いからすぐ消した。」

そういうと、

「それ、女の顔だろ。」

ドキッとしました。

「そうだけど。。何で?」

「憑いてきてるよ。」

ゾッとしました。

「え。。何で??怖いよ!どうしたらいいの?」

半泣きのカナに彼は

「連れて帰るから大丈夫。なんもしないよ、怖いやつじゃないから。」

そういって彼は座り込みしばらくすると、

「今日はもう帰るわ。すぐ連れて出ないとしんどいから。」

そういって家を後にしました。

でもそれはただの前兆に過ぎませんでした。

それからまた数日たち、洗面所で髪を乾かしていると、ふと背後のお風呂に目を向けました。

お風呂の鏡と洗面所の鏡はお風呂のドアを開けておくとちょうど合わせ鏡

のようになり、そこには私の腰から下が写っていました。

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その時スッと背後を誰かの足が通りすぎるのが写りました。

「え???!!」

驚き後ろを振り返るも誰もいない。。。

気のせい?そう思いながらも怖くなり、部屋へ戻り寝ることにしました。

その夜、急に体に重みを感じて寝ぼけながら目を開けるとお腹の上に誰かうずくまっている。

小さい女の子でした。

その子は泣いていて頭はビッショリと濡れていました。

まだ寝ぼけていたカナは、妹(ユキとします)?と思い、

「どうしたー?ユキ?」

そういって頭を撫でると

「…じゃない。」

「え?」

「ユキじゃない。。。」

そういってその子はゆっくりと顔をあげて起き上がりそうになりました。

とっさに顔を見たらいけない!

そう思ったカナはイヤだ!!そう思い目を閉じました。

しばらくして急に起き上がるとそこに姿はありませんでした。

こわい。。夢だったらいいのに。。そう思わずにいられませんでした。

それが怖くて次の日友達(タカコ)をよびました。

タカコも昔から霊感が強くあまり人にははなしてませんでしたが、

私にはよく色んな話をしてくれていました。

夜中まで飲んで、騒いで、そろそろ寝ようとなり、ベッドで二人で寝ることにしました。

今日は安心して眠れる。

そう思い眠りました。

しばらくすると急にタカコが、

「起きて!カナ!電気つけて!」

驚き電気をつけると

「あー。。大丈夫かな。。もう一回消してみて。」

訳もわからずまた消すと

「あ!だめ!つけて!今日はこのまま寝よう。」

「何?どうしたの?」

「いや、明日の朝話そう。もうねよ。おやすみ。」

そういって手を繋いで寝ました。

翌朝、タカコに

「ねぇ、昨日なんだったの?どうしたの?」

そういうとタカコは

「カナ。今すぐ…とは言わないけど、この部屋出た方がいいよ。」

「何?こわいじゃん!」

「カナもわかってるよね?色々あったでしょ?」

そういわれて黙ってしまいました。

「昨日の夜ね、縄が軋む音が聞こえて目が覚めたの。

起きたら男の人がたって私たちを見てた。動けないからカナを起こしたの。」

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タカコいわく、電気をつけるとその人は隣の暗い部屋へゆっくり歩いていったそうです。

「でも、電気を消したらまた戻ってこようとしたから電気をつけて寝たの。」

怖すぎて何も言えないでいると、

「ここね、多分人が死んでる。その人が原因で色んな霊が集まってる。

今はまだ何もないかもしれないけど。心配だから引っ越して。」

それからすぐにカナは引っ越しました。

結局真相はわからないままですが、

今もそのアパートはそこにあり、誰かが住んでいます。

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