山口県山口市佐波川ダムにあるトンネルでの恐怖体験

僕が学校を卒業後、

会社に就職して、

そこの同僚と体験した怖い話です。

その頃はまだ20歳辺りだったので、

会社で仕事を終えたあとも夜ドライブやボーリング、

カラオケなどよく遊んでいました。

夏場のある日、誰かが肝試しをしようと言い出して、

どこかいい場所ないか皆で考えた結果、

地元では有名な佐波川ダムにある

トンネルに行こうということになりました。

5、6人で行ったのですが、

そこは僕の地元で僕が案内役をすることになり、

夕方から僕の家の近くで待ち合わせて

皆で1台の大きな車に乗り合わせて行くことになりました。

地元といっても1度も行ったことはなく、

正確な場所はわからなかったのですが、

車通りの大きい道から少し山を登ったところにトンネルはありました。

もう辺りはすっかり闇に包まれていて、

皆怖いというよりは面白半分で

車内は怖さのかけらもありませんでした。

山の中腹に丁度駐車スペースがあり、

そこに止めて外に出るとそこはダムで、

水をせき止めるダムの堤防の上を皆で歩いていると、

堤防の先にトンネルがあり、

ここが問題のトンネルだと思ったその時、

なんと複数の男のうめき声が聞こえてきました。

僕は「声が聞こる！」というと、

また誰かが「トンネルに人影が！」と

何人もの同僚が言い出して、

皆は恐怖で一目散に車に乗り込みその場を去りました。

ダムがある山から大きな道へ出て

しばらく行ったところで止まり、

皆で話したところ、

全員声を聞いたり影を見たり何らかの体験をしていました。

僕も苦しそうないくつもの声を聞いて、

皆には言いませんでしたが、

足が震えていました。

以前は肝試しに行ってましたが、

友人に面白半分では霊障があるかもという話を聞いたため、

それ以降、肝試しをすることをやめました。