ある友人は、高校時代バレーの選手で上手だったため、代表チームに入りタイへ遠征する事になりました。
宿泊先は、普通のビジネスホテルであり何処にでもある感じの建物です。
チームは、1週間ほど滞在する事になり、2人一部屋を利用する事になりました。
友人は、チームメイトと部屋に行き入った瞬間、異様な雰囲気を感じ取ります。
友人は、少し霊感があり数回幽霊を目撃した過去があったようです。
部屋の中は、いかにも幽霊が現れる空気が漂っていて、壁を見ると絵画が飾っていました。
その絵画は、女性の人物像ですが、目のまぶたが腫れあがりお岩さん状態です。
友人とチームメイトは、仕方なく部屋で過ごし、次の日の試合に備える事になります。
夜になると、時間は10時過ぎになり2人は、寝る事にしました。
2時間ほど経過した頃、友人は息苦しくなり目を開けると、なんと幽霊が友人の首を絞めていました。
友人は、幽霊の手を力で振り払うと消えて行き、隣に寝ているチームメイトを起こして出来事を話しました。
チームメイトは、ぐっすり寝ていたため幽霊が出た事に全く気付かなかったようです。
友人は、幽霊の存在を気にしながら、なんとか寝る事にしました。
そして、朝を迎えると、チームメイトが友人の顔を見て驚き「早く、鏡で顔を見て」と言いました。
友人は、鏡で自分の顔を見ると、壁に飾ってある絵画の女性のように、両まぶたが腫れあがりお岩さんのようになっていました。
そして、絵画を外して裏を見ると、中国語のお札が貼ってあったそうです。
友人とチームメイトは、気味が悪くなり、次の日から部屋を変えて幽霊は出なくなったそうです。