亡くなった妻の伝言(福岡県北九州市小倉)

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福岡

この話は、母親から結構前に聞いた話です。

福岡県北九州市小倉のどこかだったと思います。

ある日、子供のいない夫婦の奥さんが、シンナーによる異常者に自宅で刺されて亡くなったそうです。

その夫婦は、とても仲が良く、その日も夕方、旦那さんが帰宅するだろうと思い、

玄関の鍵を開けて夕食を作って待っていたそうです。

ガチャと音がして、入ってきたのは10代後半くらいの若い男で

刃物で刺されて亡くなりました。

旦那さんは、電車通勤で、その日は、たまたま残業でいつもの電車の一本後で帰宅していたようで、

丁度その時間、疲れていて電車の中でうたた寝をしていたようです。

当時はまだ携帯電話も普及していなくて、遅くなっても連絡が出来なかったようです。

旦那さんは、うたた寝中に夢を見ていたそうです。

妻が出てきて、寂しそうな表情で『○○ちゃん、もう北海道は行かなくていいからね』と言ったそうです。

旦那さんは、あまりにもリアルな夢だったので、変な夢を見たなーと思い、

少し気味が悪くなったそうですが、目を覚まして電車を降り、いつものように帰宅したそうです。

そして、妻の遺体を発見し、犯人が逮捕されたそうです。

妻は、大量に血を流して、キッチンに倒れていたそうです。

旦那さんは『痛かっただろう、妻が夢に出てきて自分に助けを求めていたのか…』とかなり、落ち込んでいたようです。

夫婦は、以前から、お金を貯めて北海道など遠くに旅行に行きたいねと約束をしていたそうです。

死亡時刻はちょうど、電車の中にいた時間だったそうです。

妻はきっと、死に際に旦那さんに会いに来たのだと言っていました。

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