電車の中で倒れたおじいちゃんが葬儀後に(東京都足立区のおばあちゃんの家)

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幽霊への対処

おじいちゃんの最期の様子

おじいちゃんは心臓の病気を抱えていたので、

食後にはテーブルの上に薬をずらっと並べて飲まなくてはなりませんでした。

甘いものや塩辛いものを控えるようにお医者さんから言われていましたが、

甘いものに目がないおじいちゃんでした。

時々ならということで、私たちがおじいちゃんの家を訪れる時は、

おだんごやおまんじゅうを持って行きました。

すると、あっという間に2つも3つも食べてしまうおじいちゃん。

「1個にしておけばいいのに」とおばあちゃん。

おじいちゃんはニコニコしながらおまんじゅうを食べています。

おじいちゃんは心臓の病気がありましたが、仕事をしていました。

電車に乗って会社へ通っていました。

その日は冬の寒い日でしたが、おじいちゃんは会社へ行きました。

帰りの電車の中で具合が悪くなってしまったおじいちゃん。

隣り合わせた見知らぬ人が親切に駅員さんを呼んでくれて、救急車で病院に運ばれました。

でも、おじいちゃんは家に帰ることなく、そのまま天国へ旅立ちました。

持ち物から身元がわかり、おばあちゃんに連絡があり、おばあちゃんの家に親戚が駆けつけました。

初七日におばあちゃんの家に行くと

心臓が悪かったとはいえ、急になくなってしまったおじいちゃん。

すべての親戚に連絡を取るのも大変でした。

お通夜、告別式が寒い中行われました。

告別式が終わって、親戚や私たちも自分たちの家にいったん戻りました。

初七日の日にまたおばあちゃんの家に行くとおばあちゃんが言いました。

「おととい、おじいちゃんが帰って来たんだよ。」

おじさんが「お母さん、お父さんは」と言いかけて、おばさんに止められました。

おばあちゃんは「今日は寒いからね、早く帰って来たんだ。って言って、こたつに入ったよ。」と言います。

おばあちゃんは、混乱している訳ではありません。

おばあちゃんは、あの日おじいちゃんが帰ってくるのを待っていました。

おじいちゃんは、暖かい家に帰ろうとしていました。

2人の想いが見せた幻想なのでしょう。

おばあちゃんは、おじいちゃんが帰ってきたことで納得したようです。

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