これは私の父に起きた出来事です。
私自身に起きたことではありません。
父が仕事の都合で同僚と移動中にそれは起こりました。
そこは運転席側には海、助手側には山がある景色でした。
そして、父が運転中に突然肩こりが酷いような痛みを特に左側に感じました。
安全を考慮し、助手席の同僚に肩凝りが急にいたく
少し休みたいと訴え父は、近くのサービスエリアを目指しました。
同僚はそうだな。たくさんいるな。と呟いきました。
同僚には見えていたのです。父の肩の上に乗る幽霊が。
また一言、ここは関ヶ原。
同僚は父に少し肩を叩くのでハンドルをしっかり握るように促しました。
そして右手で父の左肩をビンタする勢いでバチーン!と。
そしてさらに一言。「消えた」
その瞬間父の肩は一瞬で軽くなり、肩に乗っていたであろう幽霊は消えたのです。
そして父が同僚にどんな幽霊か聞くと、それはなんと落武者だったのです。
父に乗っていた霊と落武者の関係性はわからないが、父の背中に霊があったことは間違いない。
同僚は実は少し前から1人の落武者が海の方からこの車を眺めていた。とのこと。
そして気になるのが同僚の放った言葉。
たくさんいるな。彼曰く10人以上の落武者が海から顔を覗かせていたそうだ。
そう、ここは関ヶ原の戦いが起きた場所。
なので、多くの落武者がいる。
落武者とは弓矢の矢が頭に刺さり貫通しているお化けのことである。
つまり戦国時代の霊たちが未だそのエリアをさまよっていることになる。
そして父が経験したように、その霊たちは運転手の妨害に値する行為をとる。
そのため、その地域ではよく交通事故で多くの人が命を落としているようなのです。