主人が体験した話です。
まだ、私と付き合う前のこと。
お盆のある日、窓を開けたままラジオをつけて、うたた寝をしてしまいたそうです。
暑さの為、途切れ途切れの眠りだったそうです。
ラジオを曲やDJの会話も聞いたり聞かなかったりの状態でウトウト。
そんな状態がどれだけ続いたのか…。
目はつむったままだが ふと気づくとラジオにノイズが混じっている。
そしてノイズの音しかしなくなる。
「おかしいな。電波は悪くないはずなのに」
そう思い目を開けて起き上がろうとすると動けない。
(なぜ!?)
必死で手足を動かそうとしても全く動かない。
目だけは動かせる。
ふと誰かの視線と気配を感じ、目を出来るだけ動かし感じる気配を探す。
足元!!
白いワンピースか着物を着た長い髪の女がいた。
ベッドの位置は壁の隅に置いてあり、足元も必然と壁の隅にある。
人が入り込める隙間はない。
(なぜ人が?誰だ??)
頭の中は疑問だらけ。
女は動く事も何かをする訳でもなくただ足元でたっているだけ。
まぶたを閉じ、見るのを止めるが気配は感じる。
どのくらいの時間がたったのだろうか。
ノイズ音が少しずつ無くなり元のラジオ放送に戻った。
少し安堵し、再度足元に目をやると女はいなくなっていた。
手足も動かせれるようになり慌てて居間にいる家族の元へいったそうだ。
家族に部屋での出来事を話すと
「お盆で皆帰ってきてるんだろう。でもうちの家系には若くして亡くなられた女性はいないはず」
と言われたそうです。
後日、知り合いが部屋へ遊びに来たときのこと。
開口一番に「この部屋霊道だね」と言われたそうです。
お盆に窓を開けていたせいで女性の霊が入ってきてしまったそうです。
それ以来、部屋の窓を開けるときは少ししか開けずお盆の時期は窓を開けないようにしたそうです。