N君が海老名の道場近くのお墓で体験した恐怖体験。

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先日、休みで買い物に行って某コーヒーショップで休憩していた時、

ふと入ってきて私に声を掛けてきた人間がいました。

それは、前私の会社の支店に居たSさんでした。

彼は昨年、別の支店に異動になり現在も元気に仕事をしています。

背はそんなに高くないけど筋骨隆々です。

Sさんは合気道をしていて現在四段です。

コーヒーを飲みながら色々な話をした際に、合気道の話をしたら現在も毎週ではないが稽古して頑張っているとのことでした。

Sさんは、コーヒーを飲みながら言いました。

「先輩…去年、俺合気道の出稽古に行って怖い思いしたんですよ…」と突然真顔で語り始めたのです。

Sさんは、昨年の夏、習っている合気道の稽古の為に神奈川の海老名に行きました。

彼は学生時代この地に住んでいて、そこで合気道を習い始めました。

現在は仕事や生活に追われながら練習していますが、年に何回か教えてくれるK先生がいて色々指導を受けてくるそうです。

その年の夏、Sさんは休みを取って海老名に行きました。

駅を置き、K先生の居る道場に行きました。

合気道の稽古の他、剣術等も習い疲れたそうですが充実していたそうです。

彼はホテルに宿泊しました。2泊3日の滞在でした。

1日目は朝から夕方まで稽古し、その後街に繰り出し先生や他の稽古者達と飲み会し、2日目の朝、ホテルを出て再び道場に向かったそうです。

この日は朝から晴れて日差しが暑かったそうです。

ですが、たまに吹く風が夏なのに意外と涼しい。

彼はそう思いながら道場に歩いて行きました。

道場の近くにお寺とお墓があります。

その場所を通過して道場に入るそうです。

Sくんはずっと慣れていて今まで来ていて特にお寺とお墓という認識しかしてませんでした。

お墓の近くを通過しようとした時でした。

急に耳元で女性の囁く声が聞こえました。

周りをよく見ると誰も居ません。

気のせいかと思ったら、突然のゲリラ豪雨と雷が起きS君はずぶ濡れになりながら道場に入りました。

道場に入ったら直ぐに雨は止みました。

タオルで体を拭き、S君は先生達と合気道の稽古をしたそうです。

道場の細い窓ガラスがあり、そこからお寺とお墓が見えます。

お墓の方角を休憩しながらS君は何となくみました。

すると墓石の上に首だけ出している女性の顔がありました。

ただ、女性の顔がまぶたがすごく腫れ鼻から血が流れているのです…

無表情でSさんは寒気を覚えました。

が、直ぐに消えてS君は気持ちを切り替えて稽古したそうです。

お昼を食べて、先生から夜の20時から特別な稽古をするので一旦ホテルに戻り整えてきなさいと言われたそうです。

本物の日本刀を使って練習したり危険も伴うので集中してやる為に、S君はホテルに戻り軽く仮眠。

起きて食事を済ませて再び道場へ。

道場では怪我しない様に真剣に練習したそうです。行く時は特に何もなかったそうです。

Sさんは昼間の女性の姿もインパクトに残っていたのであまり見ない様にして道場に入ったそうです。

白熱した稽古で、いつの間にか23時を越えていました。

他の稽古者も終電等があるためお開きになりました。

先生に挨拶し、最後に道場を出たのはSさんでした。

疲れがでて気が緩んだのだと思います。

ふと、墓の方に目をやったのです。

でも何もありませんでした。

大丈夫だなと思い帰ろうとした時でした。

ザッと墓の方で音がしました。

思わず振り向くと墓石の後ろ側からとにかく白く透き通った手が伸びて出てきたそうです。

その手は女性の華奢な手でしたが、あまりの長さで1メートルくらいだったそうです。

その手はゆっくりとSさんに向かって手招きをしていました。

Sさんは怖くなって猛ダッシュしてホテルに戻ったそうです。

Sさんは現在も海老名に稽古に行きますが、決して墓の方は見ないし、終わったら直ぐ走って帰るそうです。

道場の先生や他の人は特にそんな体験はしたことなかったそうです。

「もう、稽古行く時はおっかなくて墓石の方はみません。怖いですからね。」

とS君は暗い表情でコーヒーを飲み干しました。

今年の夏も来年五段の審査があるので合格したいために稽古に再び行くそうです。

Sさんが道場に行く際は何かを見ないことを祈ります。

それが何なのかわかりませんが…。

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