金縛りの最中に着物姿の女性(栃木県ホテルC)
インターネットで予約をしたCという温泉ホテルは、料金のわりにとても豪華な建物でした。
到着したときは、これなら2泊してもいいかなとそんな気持ちにさせられました。
しかし、玄関を入ると何か重苦しい雰囲気が漂っていたのです。
仲居さんなどの従業員も、なんとなく覇気がない感じでした。
それでも、温泉や夕食は文句のつけようがありませんでした。
午前中から観光スポットをまわった私たちは午後11時をまわった頃には布団に入っていました。
しかし2人とも疲れているはずなのに、なかなか寝付けなかったのです。
なんだか嫌な予感がする・・・
そう思いながらも、いつしか眠りにつきました。
それから、どのくらい経ったでしょうか。
目を覚ました私の体はまったく動きませんでした。
金縛りです。
一緒に来ていた友達に助けを求めようにも声が出ないのです。
目だけで横を見ると、彼女は軽い寝息を立てて気持ちよさそうに寝ています。
そのときです・・・
人の気配を感じて、部屋の隅に置いてあった鏡台に視線をやると・・・
そこには着物姿の女性がいました。
恨めしそうな表情を浮かべて、鏡の中の自分に何か話しかけているのです。
怖いのに声は出ず、おまけに目も動かなくなってしまいました。
ようするに嫌でも彼女のことを見なければいけない状況になってしまったのです。
「勘弁してよ・・・」
そう思ったとき、彼女と目が合ってしまい、
「うわっ!」と思った瞬間、私は気を失ってしまいました。
友達には何も話していないのでそんなことがあったとも知らず、
そのホテルを気に入ったようでその後も「また行こうよ」と誘ってきますが、
さすがに私は恐ろしすぎて行くことが出来ず、ずっと断っています。
私が体験した金縛りのエピソード
まだ結婚する前、実家のマンションに住んでいた時の話です。
その日は朝から体調が優れず、部屋でゆったりと過ごしていました。
食欲もなく、そのまま夜になりベッドで休みました。
時間は夜中だと思います。
息苦しくなり、そっと目を開けました。
でも、手も足も動かせません。
『あ、これが金縛りか!』と思い、
昔から金縛りにあった時は怖いものが見えてしまうので目を開けてはいけないと聞いていたので、
必死に目を閉じようと思うのですが目を閉じる事もできません。
どうしよう…と怖くなり、家族を呼ぼうにも声が出ないどころか口を動かすことができません。
怖くて怖くてどうしようと思っていた時、
真ん中に紫色の風呂敷に包まれたものが現れ、
それを中心に囲むようにドバババと沢山の手が現れました。肘から下です。
そして、その手が一本ずつ順番に風呂敷をめくっていくのです。
中から何が現れるのか!怖くて怖くて目を閉じたくても閉じれません。
声を上げたくても出せません。
最後の一枚か!と思われた時、それらはパッと一瞬で消えてしまい、
物凄い勢いで部屋が揺れました。
豆球をつけていた電気も揺れていたのを覚えています。
地震かと思い、『ひゃーーー!!』っと声が出た瞬間に
浮いてもなかった体がベッドに背中から落ちた感覚。
その瞬間全てが動かせるようになり周りを見るも、
電気も揺れていなければ、風呂敷も手もどこにもありません。
かなり昔の話ですが鮮明に覚えています。
あの紫色の風呂敷の中身は何だったのか。
あの沢山の手は誰の手だったのか。
夢だったのか、金縛りで見てはいけないものをみてしまったのか…
未だに分かりません。
