私が子供の頃に、父から聞いた話です
父が身震いをしたと、娘の私に聞かせてくれました。
長年バスの運転をしていた父ですが、怖い思いをしたのはただこの時だけと言ったのです。
場所は山道の、暗い所であった話です
愛媛県の松山市から、高知県の方へと運転のお仕事を父はしていました。
そのバスのお客さんの話です。
雨の日に、山道を通っていくバスに、お客さんが降りる事を告げました
今と違いバスの運転手さんも、以前はお客さんからの声で降りると声を掛けてもらってから、停留所に止まるのです。
父は次の停留所で降りる、女の人の確認をしました。
確かに次の駅で降りたいと言う女の人がいたのです。
運転席から鏡でみると、確かに女の人が降りたい様な気配を感じたから、停留所に止まったのです。
父が降りた女の人を確認したけれど、姿はなかったことが現実
バスの昇降口では、女の人を見かけないけれど、降りた気配を感じたと言う父です。
乗っていたバスの通路には、雨降りですから雨で湿ってと言いました。
つまり、人の姿は見えないけれど、バスから降りて行った女の人がいたと経験談を話す父なのです。
場所的にも、怖い話が嘘ではない
身体に身震いをさす様な話となります。
とにかく父は、運転のプロですから余裕のある運転をしていました。
仕事っぷりは真面目で、お客さんへの対応も素晴らしく出来る人と感じた私でした。
それは私が子供の頃に、父が運転するバスに乗った事があるのです。
家でいる時の父とは違い、親切で優しいバスの運転手さんと分かりました。
運転のプロがする本当にあった話なのです。