何年か前に本当に幽体離脱をした。
その時の生活は仕事が忙しく疲れ切っていたせいか、「最近、死んだように寝るね。」と親から言われていた。
本当に遊ぶ暇もなくて、ストレス発散もする暇もなくて、気分もイライラしていてよく部下にも当り散らしていた時期だった。
帰りのバスや電車の中でよく「起こり散らして悪かったなぁ。」と良く自分に反省をしていた。
心の余裕もなかったと思う。
家に帰りついて風呂は疲れ切っていて入らずにいた。
次の朝に良く入っていた。
そのため帰ってからは風呂に入らなかった。
食事を取らないままベットへ向かい家には寝に帰るような生活をしていた。
ある日、同じように疲れ切ってベットで寝ていたら、
夜中の2時ぐらい(時計が見られた)に目が覚めて、
身体を起こして起き上がろうと動かそうとしても、動かない。
この時思ったのが、「これが金縛りかぁ。」と思った。
しかも、天井には当たり前だがいるはずもない人影が見えて、亡くなったお爺ちゃんかお婆ちゃんらしき人影も見えた。
その後に自分の身体が宙に浮きだしたと感じたと思ったら、クルッと床側に身体がひっくり返り寝ている自分の姿が見えた。
次の朝、このことを親に話すと、「疲れているだけよ。最近、忙しそうだもの。」と笑いながら言われた。
自分でも感じていたが「疲れているなぁ。」とは、思っていた。
自分が小さなころは、幽霊(お化け屋敷の)の人が怖がる番組が夏時期にたくさんあったが、
「それは恐怖で寒くしてやる。」という目的が分かってきて幽霊は信じなくなった。
幽霊はいないのではなく自分の記憶と思った時に、のちのち、あるテレビ番組で
脳の専門家の討論会みたいな番組で脳神経外科の先生や脳科学者の先生が言っていたが、
「脳の記憶の機能、疲れている方によく出る。」と言っていた。
「幽霊を見るというのも記憶の中の知っている方。」と説明していた。
それを聞いて今まで怖かったのが半分になった。
実際に出てきた幽霊は自分の祖父と祖母に似ていた。
実際になると本当に恐怖しか記憶に残らなかった。
科学的に証明されていることを聞いて、怖くなくなった。
しかし、自分は何年か後に事故で死に目に会った。
それを考えると祖父と祖母からの「何らかのメッセージだったのかなぁ。」と思った。
こういう体験は人に話したら「絶対、嘘だよ。」とか、「疲れているだけだよ。」とか言われるだけで、
自分しか体験してないので信じてもらえない。
ホラーや恐怖体験を信じるのは残念ながら、実際にその恐怖にあった方だけだと思う。
しかし、そのような体験に合う方はめったにいない。
そのように考えると「そんな体験ができた自分はラッキーだったなぁ。」という
考えを持つようになってからは、一度も恐怖体験はしないようになった。
気持ちの問題なのかもと思えるようになった。
それで「幽霊はいないのかなぁ」と思い出して、残念になった。