女性専用ルームシェアで空かずの部屋の正体は【会社の総務のNさんが体験した恐怖体験】

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会社の部署で総務担当のNさんが居ます。

私と同じ時期に2年前に今の支店にやってきた女性の方です。

とても優秀で無駄のない作業と対応で社内でも好感触の良い方です。

Nさんとは同じ時期の異動で私も来たので会うたびに仕事だけでなく雑談や他愛のない話をします。

そんな中社内で一部の有志で飲み会に行くことになりNさんも居ました。

Nさんとは隣席で色々話している中で、彼女が2年前にいた愛知県の支店にいたときに住んでいた女性専用のルームシェアの部屋の事を語り始めました…。

彼女は愛知県で採用されて新卒で就職。

それまで会社の寮に住んでいました。しかし寮の老朽化で改築工事の為にしばらく出ていく事になったそうです。

不動産屋でアパートやマンションを探しましたが髙かったり、会社の距離が長すぎたりなかなかいい場所はありませんでした。

ですが、料金もそんなに高くなく会社から歩いて5分の場所を紹介されました。

そこはセキュリティもしっかりしていて女性だけしか住んでいないルームシェアのアパートでした。

1Fはリビング等で2、3Fはそれぞれの部屋があったそうです。

Nさんは好条件でしたので受け入れ契約し早速入居しました。

Nさんと同年代の女性も多く、直ぐに打ち解けて生活が始まりました。

一緒に食事したり洗濯したり遊んだり充実してました。

同じルームシェアで同居していたTさんから一つだけ注意を受けてました。

「たまにここでは不思議に思うことが起こるけど気にしないで。あと3階の空室の部屋には絶対入らないほうが良いし見ないほうがいいよ。」と言われました。

NさんはなんでTさんがそんなことを言うのかと思いわかりませんでしたが素直に返事しました。

Nさん自身も仕事が終われば帰って食事して風呂に入り寝る。休日は部屋の仲間達と会話したり過ごすというスタイルを通し生活してました。

しかし、異変に気付いたのは3か月後の事でした。たまたまNさんがアパートに戻ると誰もまだ帰ってきてませんでした。

リビングを通過したところに階段があるのでNさんは二階の部屋に向かおうとした時でした。

突然リビングの液晶テレビがバンという音と共にディスプレイの画面が突然点いたそうです。

Nさんは驚き誰かがテレビのスイッチを付けたと思いましたが誰も居ません。

しかも音量が少しずつ上がっていくので不気味に思いながらもスイッチで消したそうです。

それから夜中トイレの時に、女性の小声が聞こえたりしました。

トイレの外で誰か話してるか部屋の声かと思いましたが出てみると誰も居ない。

キッチンの食器棚の戸のロックが何故か外れて食器が割れて散乱したり、お風呂に入ろうとしたらシャワーの水が勝手に出たり止まったりする光景を何度か見たそうです。

そのことをNさんはTさんや他の人に聞こうと思いましたが日々の生活に忙殺されていうことも忘れていたそうです。

そして寮の工事が意外に早く終了することになり去る一か月前でした。

その日はアパート内でEさんという女性が会社を辞めて実家の稼業を継ぐことになりお別れのパーティをするということでした。その日はNさん含めて全員休み。

Eさんの別れの為に飾りつけや食事の準備を各自でしていたそうです。

Eさんに内緒でサプライズで。朝からEさんが起きるまで着々と全員準備してました。

ですが、Eさんが突然走り降りてきて慌てて叫びました。

「ねえ、助けて。あの部屋から何か流れてきてるの!」Eさんの顔は顔面蒼白で恐怖に脅えてました。

全員で3階に行きました。Nさんは何事だろうと思い行くとそこは最初Tさんから教えてもらった入ってはいけない空室でした。

その空室のドアの下から黒い薄汚れた液体のような水が流れて伝ってました。Eさんはその部屋の隣でした。

「本当に怖い!嫌!!」Eさんは泣き叫んでいたそうです。

不動産と管理会社に電話したら対応してくれるということで一時間以内に来たそうです。

 数人の男性の方々が来ましたがその中に神主さんのような恰好をした方も居たそうです。

原因は空室内のエアコンの故障で流れ出た水だったそうです。

Nさんはその時に他のルームシェアの方から聞きました。

以前その部屋にはKさんという女性が住んでいたそうです。美人で航空関連のお仕事をされていたそうです。

ですが、当時付き合っている男性と結婚間近と言われてましたが実はその男性が妻子持ちであることが判明。

しかもその男性からお金や品物を貢がされてカードローンでの借金もし騙され、元気がなくなりとある日に部屋で首つり自殺をしたそうです。練炭も焚いて。

それからアパートではトイレの戸が勝手に開いたり、電灯も急に点いたり不可思議な事が起こるようになっていったそうです。

Kさんの部屋に入った方や近隣の部屋の方は夜鳴き声や物音も聞こえて出ていく人もいたそうです。

その後Nさんは寮に引っ越しました。

今でもそのアパートに住んでる女性からたまに連絡がきますが、相変わらずアパートでは不可思議な事が必ず起こるそうです。

皆気にしないで楽しく生活しているようです。

Nさんの話を聞いてその亡くなったKさんの怨念がそういった現象を起こすのかもしれないと思いました。

世の中不思議な事。予測のつかないこともあるのだなと改めて思いました。