大学の友人から聞いた箱根山の話

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大学の友人から聞いた話です。

友人と友人の組むバンドメンバーA、B、C、Dの5人が経験した出来事です。

免許を取って車の運転をしたかったAの意向でAの親の車を借りて東京から熱海や箱根に出かけました。

旅行最終日の帰りは夜になってしまい、箱根山の夜道を運転することになってしまったと聞いています。

夜の9時頃、山道を走っていると道のわきに女性が手を上げて立っていたそうです。

助手席に座っていた友人は寝ていて、後ろに座っていたB,C,Dは話で盛り上がっていて運転しているAだけしか気づきませんでした。

Aは不審に思ったのと免許取ったばかりでヒッチハイクされた経験などもなかったことから見て見ぬ振りをしました。

しばらくして友人が目を覚ましたあたりでAが手を上げていた女性の話を持ち出しました。

しかし、A以外誰も気づいていません。

そんな話をしていた時、突然ナビが右折を指示してきたそうです。

ナビの指示する距離当たりまで進んでも右折できる場所などもなく、そもそも目的地の設定もしていなかったそうです。

その場に居たAを除いたメンバーは面白おかしくお互いを怖がらせて笑っていました。

山道を出てコンビニで休憩を取っていた時、Aが再び女性の話を持ち出しました。

友人はAが女性にこだわる理由を聞くと、Aは女性を通り過ぎた後サイドミラーで女性の姿を確認したそうです。

そしてAは、確認した女性には顔がなかったと言ったのです。

A自身も最初は何かの見間違いだと思っていたのですが、

その話をしたときにナビが突然作動するという怪奇現象も起きたため見間違いではないと確信したそうです。