霊感のある彼氏と同棲していたときのはなし
若いころ同棲している彼氏が霊感体質でした。
デートしていたら突然、具合が悪いから帰ろうなどと言われ、
後から調べたら昔は処刑場が建っていた場所だったなんてことがあり、
最初は半信半疑だったのですが徐々に彼の話を信じるようになっていました。
同棲を始めたのは付き合って半年くらいでした。
そこそこ広さのあるアパートで暮らし始めたのですが、彼の様子がなんだかおかしいのです。
やたらとドアをちゃんと閉めてと強く言ってきたり、
こんなに几帳面だったけかなと思っておりましたが、それには理由があったのです。
背後に立つ幽霊
台所とリビングは繫がっており、私が夕飯の支度をしていたときのことです。
背後に気配を感じ、彼氏かな?と思い振り返ると、そこには誰もいませんでした。
おかしいなと思ってリビングを見ると、じっとこちらを見ている彼と目が合ったので、
いま後ろにいなかった?と聞こうとしたしました。
ですが、私より先に彼が口を開き「見えた…?」そう問いかけてきたのです。
私は恐ろしくなり、それ以上のことは聞けませんでしたが、彼には何が見えていたのでしょうか。
ドアの隙間から覗き込む幽霊
休日であったため、二人で寝室でゴロゴロしていたときのことです。
僅かに扉が開いているのを見て、彼がドア閉めてと言ってきました。
ずぼらな私が気になるなら自分で閉めてよと言い返すと、
彼がぽつりと「無理…見られてる…」そう言ったのです。
わずかに空いたドアの向こうにはトイレがあります。
どうやらこのアパートには霊の通り道があるようで、
台所からトイレにかけて様々な幽霊が通っていくそう。
これはよくある事らしく、被害があることは滅多にないですが、
あまりに多く見かけるので彼も敏感になっていたようです。
川の流れに沿い霊道ができる
川の流れは霊気を運ぶ役目があり、それは運気の流れなどにも左右します。
その地域は新しい道を通すために、川の流れを変えて作られた場所にあったので、
本来幽霊が通る道が遮られたせいで、私たちが住んでいたアパートに道が出来てしまったのかもしれません。
幽霊も私達を不思議に思って覗いていたことでしょう。
迷わずあの世へ辿り着いて欲しいです。