鎌鼬(かまいたち)に手を切られた友人

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私が高校生だった時の話です。

担任の先生の自宅で1泊2日のお泊まり会がありました。

先生の自宅は山間部の田舎にあり大きな家でした。

隣家は500メートル先位にあり家の後ろは山林、

前は道路がありそれに沿う様に川は流れていました。

20人位が参加していました。

夕食はカレー。

みんなで準備し食べ終わり雑談をしていた時

「裏山で度胸試しの肝試しを今からするぞ!」と言い、

みんなで裏山に行くと登り階段と小さな赤い鳥居があり、

暗くて見えませんでしたがその向こうに祠が祀ってある様です。

くじ引きでペアになり祠の前に行った印となる紙を置き

次のチームがその紙を取りに行くの繰り返しです。

女子全員が行きたくないと怖がる中、

友人のA子だけは楽しそうとはしゃいでいました。

なぜこんな所に祠が?と思い先生に聞くも

生まれた時からあったから疑問に思った事は無いので分からない。

と先生とは思えないコメントをあっさり頂き、

私は嫌々参加しました。

肝試しは無事に終わりその延長で怪談大会をする事となり

川沿いの道路で円になり順番に怪談をしていきました。

8月とはいえ山間部の夜は寒く体は冷えて来ます。

あと1人で終わるという時、

一瞬、生温い強めの風が吹きました。

それまでは無風でした。

その時私の隣にいたA子が「ああっ!」と手を開き大きな叫び声をあげました。

A子の手の平を懐中電灯で当てると一直線にぱっくり深い切傷か入っており、

しかも傷は深いのに血は一雫垂れる程度でした。

私はA子と片手を繋いでいたしA子はじっとして話を聞いてました。

すぐに先生の自宅に戻り応急処置しみんな床に早めに寝る事をとなりました。

翌朝、A子に傷の具合を聞くと全く痛みは無いと言っていたので少し安心しました。

自宅に戻りその話を母にしたら

「それって鎌鼬じゃないの。空気が真空状態になって起こる現象とも言うけど、

鳥居を潜って云われの分からない祠で肝試しの後に怪談でしょ?

それで済んで良かったよ。

今回は警告だったんじゃ無いの。

前におじちゃんが寂れた神社で餓鬼に取り憑かれた話をしたでしょ。

どんな神様が祀ってあるか分からない所には行かない事」

母は昔、母の兄が寂れた神社で餓鬼に取り憑かれた状態を見ており、

その様な神社には絶対に行くなと言われ私は守っていましたが、

今回は祠だったので肝試しに参加しました。

鳥居の向こうに悪い神様がいる場合もあるので、

鳥居がある場所に立ち入る時はどんな云われがあり、

何が祀ってあるのか分からない時は入らない方が身の為です。

因みA子の傷は3日目には嘘の様に

綺麗に傷跡もなく完治していました。

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