沖縄南部の沖縄平和記念公園近くでの話です。
ドライブが好きでよく沖縄南部にも出かけていました。
気が向いたら昼でも夜でも出かけますが、
夜の沖縄南部は灯りもない真っ暗な道が多く、確かに薄気味悪さは感じます。
どこだったのか場所ははっきり覚えていませんが、
沖縄平和記念公園近くで車を止めて、夕焼けが綺麗だったのでスマホの写真に収めました。
しばらくして、兄弟にその写真を見せていた時に急に、
弟が「この写真は気持ちが悪い」と言い始めました。
夕日と風景だけが映っている写真のどこが気持ち悪いのか理解できませんでしたが、
「ここに顔が映っている」と弟が急に言い出したのです。
よく見ると夕焼けのオレンジ色に煙の様に顔の形が映っています。
その時は気にせずにそのままにしていたのですが、
夜布団に入って真っ暗な部屋でスマホを見返していると、だんだんとその写真が気持ち悪くなってきました。
私はそのままその写真を消し、その後何年も経ってしまったので、今となってはどんな写真だったのかもあまり覚えていません。
後で聞いた話ですが、姉も沖縄平和記念公園の近くで
「赤い着物を着た女の子を見かけた事がある」と言っていました。
他にも、観光で来たお客さんが「怖くてバスから降りたくない」と言ったという話も聞いたことがあります。
戦争の時には激戦地で多くの人がなくなった場所です。
今では沖縄平和記念公園となって、平和の礎には戦争で亡くなった多く人たちの名前が記載されています。
もしかしたら、まだあそこには多くの人の魂が成仏できずに彷徨っているのかもしれません。