これは私が高校生の時の話です。
私の地元は鳥取市、鳥取砂丘もあるエリアです。
私はその日同級生の友人たちと一緒に心霊スポットに行ってみようということで、静山荘という場所に行きました。
ここは砂丘にもほど近く、国道をそれ暗い細道を行くとある廃業したラブホテルです。
オーナーが自殺したという噂もありますが、当時もそれが本当かどうかは分かりませんでした。
夜、暗い中携帯の明かりをたよりに5,6人でいざ静山荘へ。
行く途中で急に街灯がなくなる暗い細道だったため
それだけでも十分に恐怖感のある場所だったのを今でも覚えています。
静山荘は下が駐車場、その上の階に部屋があるというタイプのラブホです。
何棟か存在し、私たちは順番に棟を見て行きました。
まずは車を置くスペース、そして階段を登り上の部屋へ、
といった具合に各棟を見て行きました。
懐中電灯も持っていき、暗い空間を照らしながらでしたが、
基本ベッドや木やゴミやらで地面は荒れていました。
突然友人の一人が「今なんか見えたんだよなぁ。」と言って、
少しだけ後戻りし、その方向に携帯(当時まだガラケー)のカメラを向けました。
私はちょうど隣でその携帯の画面の方を見ていました。
すると携帯の画面にはっきりと白い物体がうつっていました。
僕は携帯の画面も実際に撮っている空間も両方とも見ている状態です。
携帯だけにその白い物体が写っていたのです。
さすがにビビりました。
途端にその棟で音がし始め、すぐに僕たちは逃げ出しました。
幸い友人たち誰一人、無事に帰れたのですが、携帯カメラの映像だけは残して帰りました。
その映像にはやはり白い物体がうつっていました。
僕は心霊体験は全くないです、唯一この時の経験だけが恐怖体験でした。
人なのかものなのか霊なのか、全くわかりませんが、
いないはずのものが写ったことだけは確かでした。
帰りはガストで全員で食塩を体にふって清めました。