埼玉県春日部市にある「お化け屋敷」と呼ばれているお宅での心霊体験

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埼玉県春日部市にある「お化け屋敷」と呼ばれているお宅事故物件

私はホームヘルパーをしていて、 ある一軒のお宅にお邪魔しました。

その時体験したお話です。

そのお宅は認知症を患っている女性、Mさんの一人暮らしでしたが、

明るくて笑顔の素敵な方でした。

認知症はあるものの問題行動はないのに、

なぜか介護事業所が次々と変わっているお宅でした。

ある日の夕方にお伺いすると、玄関先の棚に一体の人形がちょこんと座っていました。

赤ちゃんが使うような、全身を布で縫われた柔らかい人形です。

見たことがない人形でしたが、

可愛いものが好きなMさんでしたのでさして驚きもしませんでした。

Mさんにご挨拶を済ませ、ちょうど反対側にあるキッチンに

移動しようとした時、Mさんが言いました。

今ね、人形が台所に歩いていったけど、なんだろうね、と。

キッチンの方向に振り向くと、ご挨拶する前には絶対に閉じていたキッチンのドアが開いていました。

玄関を確認すると、人形はなくなっていました。

Mさんにはうまくごまかしながら、おそるおそるキッチンへ向かいます。

雨戸が閉まって真っ暗なため、びくびくしながら電気を付けましたが、

特に変わったことはありませんでした。

夕食を準備しMさんの食事を終えて下膳する頃には、人形の事は忘れていました。

その後も特に変わらず掃除や洗濯をし、報告書を書きながらMさんと雑談していた時です。

私とMさんの距離は1mも離れていません。

間には椅子が一脚のみ、ありました。

テレビもラジオもないお宅ですので、雑音はほぼありません。

なのに私とMさんの間で話し声がするのです。

2人で顔を見合わせてみたものの、間には何も無くお互いの顔があるのみ。

何を言っているのかは分からないものの、男女の声がボソボソと何か話しているのです。

Mさんが怖がるといけないと思った私は急に話を変え、

今のは気の所為だったと強引に笑い飛ばしました。

そのまま報告書の記入を続けている時です。

背中側の髪から首から背中まで、

全身の毛が総毛立ったような恐怖感と寒気に襲われ、

左耳のすぐ後ろから、獣の荒い息遣いと生臭いにおいが感じられました。

動いたら猛獣に喰われる、というよくわからない恐怖感で目がくらみそうになった時、

正面のMさんの顔が見えました。

負けてられないんだ、とふと気が強くなった時、獣のようなものは消えていました。

恐怖感は数秒だったのだろうと思いますが、とても長く感じました。

Mさんを1人にするのは心配でしたが長くもいることが出来ないため、上司に全て報告して帰宅しました。

玄関の棚には、人形が座っていました。

心なしか、笑い方が邪悪になっているような感じを受けましたが、それは気の所為でしょうか。

その後も得体の知れない影や、ガラスに動くものが映り込むなど、

いろいろ怖い経験をしたお宅でした。

私はしばらくして会社を退職し、数年たった時に

お宅の前を通ってみると、綺麗に更地になっていました。

会社をやめてから、いろいろな噂のあるお宅だったと聞きました。

地元の人がみんな知る、お化け屋敷だった、との事でした。

それでも、私はMさんの素敵な笑顔を時々思い出して懐かしい気持ちになったりするのです。

深夜の公園の白装束のおばあさん(埼玉県春日部市)
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