今から10年くらい前の話なのですが…
当時、友人が住んでいた西武線沿線の
『ひばりが丘』という駅から15分くらいの所にあるマンションでの出来事です。
結構大きく広いマンションなのですが、
駅から少し遠いため周りは林と畑の静かな場所にありました。
そこに住み始めた友人が段々、おかしくなっていったのです。
それまでは寝付きも良くグッスリだったはずの友人から
『何か夜眠れないんだよね…』と相談を受けたので
励ましてあげようと思い遊びに行って、そのまま泊まる事になりました。
…その日、遊んだせいか疲れて寝ている友人を見て私も寝ようかと思った時です…
まるで友人の声ではない子供の様な声と喋り方で
『お姉ちゃん…寝ちゃダメ…』と友人が言い出したのです!
これにはもう私は何が起こったのか?友人がふざけているのでは?と思ったのですが、
よ~く見てみると友人の目は閉じています…
何かが彼女に憑りついてでもいるのでしょうか?
『お姉ちゃん…僕とお話しして…』と友人は更に喋ります。
不思議と恐ろしくは感じなかった(友人の姿だからでしょうか?)ので少し話をしてあげると、
そのうち友人はバタンっとベッドの上に倒れてしまいました。
見ると寝息を立てているので、私もこの変な体験をした後でしたが何とか寝付きました…。
友人に、その話をしたのですが心当たりもなくマンション自体も特にいわれはないようでしたが、
私が泊まりに行くと時々その『男の子』は出てくるのです…。
結局原因は何だか分かりませんでしたが、そのマンションを友人が引っ越してからは寝付きも良くなり、
私が泊まりに行っても『男の子』は出てこなくなったのでした。
一体、あの男の子は何者だったのでしょうか?