ずいぶん年数の経っている古い自宅で、
祖母から子供のころに昔から明け方近くに座敷わらしと呼ばれるものが来ることがあると聴きました。
最初は何かの言い伝えだと思っておりましたが、ある日夜中の2時ごろ、いつも通り自分の部屋で寝ていたところ、
押入れからカタカタ物音がするので、そんな時間に窓を開けてるわけでもないのに風の音にしては変だと思って
押入れを開けてみましたが、何もいませんし窓も閉まっています。
後から祖母にそのことを話したら、それが座敷わらしが来た音だといわれました。
座敷わらしは縁起がいいから遊びに来るとその家は栄えるといっておりました。
白ヘビに関しては、外の庭で見かけるものではなく、家の中の柱に古くから白ヘビがもし見えたら、
それを見た者には幸せが訪れると母から聴きました。
ある日学校から帰宅して、2階の部屋に荷物を置きに行ったとき、
たまたま両親も他の家族も外出していて誰も居なくて、
ひとりで留守番をしているときだったのですが、
2階の天井の柱をたまたまふと見上げてみると、真っ白なかなり長さが1メートルぐらいある白ヘビが居たのです。
びっくりして声も出ず思わず座り込んでしまい、ちょっと怖くなってしまってしばらく呆然としてしまいました。
気が付くとその白ヘビはどこかに行ったのかいなくなっていて、
あとから冷静になって母から聴いていた白ヘビは本当に見える物なんだといまだに夢か幻だったのかがよくわからずにいます。
それを観て以来、数年たってから自分にとってすごく幸せだと感じる出来事があり、
その白ヘビが幸福を呼んできたくれたのかもしれないと今では思っております。