事件のあった場所は、京都市東山区小松町「常光院」前の道路で冬場の小雨混じり寒い深夜でした。
職場が祇園の飲食店で繫忙期中なので、毎日沢山の観光客の来店があるため料理の仕込みで深夜作業となりました。
仕事を終え店を後にしたのが深夜の午前2時前。
いつも、出勤は自転車だったので駐輪場に向かい歩き始めたら、
話し声が聞こえて来るので振り返るとアルバイト帰りの大学生風男子2人で私と同じ駐輪場に向かっている様子でした。
花見小路通りを場外馬券場に向かいながら二筋目を右に入り歩いていると、
道の右端に布団が捨ててあるような感じでしたが、近づくに連れて様子が布団ではなことに気付きました。
身の毛がよだつ横たわった白髪の老婆
余りの怖さに鳥肌が立ち思わず後ろの方に大学生2人は来ているか振り返るといましたので、
普通はその場から立ち去らないのですが、私はそのまま振り返ってはいけないと思い通り過ぎました。
何故、通り過ぎたかと言いいますと、
布団だと思っていたものは小雨混じりの中の横たわった白髪の老婆で真っ白な浴衣のようなものを着ており、
顔は生体反応のない冷たい白っぽさで、全身からもやっとした得体の知れない冷たい気が出ていて、
それを見た私の心は「この世のものではない、振り返ってはいけない」と囁きました。
私は歩き過ごしながら耳を澄ませました。
もしも、老婆なら後ろの2人連れが「大丈夫ですか?おばあさん」と声をかけるのが聞こえてくる筈だと思ったからです。
しかし、2人が老婆に話かける声は聞こえて来ませんでした。
それから、暫く歩いていると自転車に乗った学生風の2人が私を追い越して行きました。
私は、自転車を取りに行くのをやめて振り返らずに立ち去って良かったと思いました。
横たわった老婆の前の常光院の隣に駐輪場があり、二人連れの男子が駐輪場に入る時に見落としたとしても自転車に乗って出て来るとき、ちょうど正面に白髪の老婆が見えるからです。
翌日、霊感の強い知人に電話をして白髪の老婆の話しをしました。
知人が言うには間違いなく霊で「心が振り返ってはいけないと囁いたのは、あなたの守護霊が危険を教えてくれたもので、振り返っていたら取り憑かれていた」ということでした。
