取引先の会社のS課長から聞いた、夏の青森恐山での怖い話

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先日、私の勤めている取引先の会社に久々に訪問しました。

以前私が担当をしていた所でしたが新人のKさんが担当することになり私は別の法人の場所を担当していましたが、Kさんが結婚式が近いために休みを取ることになり、久々に私が担当していく事になりました。

1年ぶりくらいで受付を通り行くとよく私を指名し接してくれたS課長が応対してくれました。

この方のお蔭で大口契約が取れたのです。
たまにゴルフや飲み会のお誘いも受けて行ったことがあります。

S課長とも本当に公私ともに久々の再会で様々な話が弾み、お茶や食事を頂きました。

S課長も出張や色々とお忙しかったですがとても元気で安心しました。
その話の中でS課長は言いました。

「聞いてくれるかい…昨年さ夏の旅行に行ったときの事を…」S課長は声のトーンが低くなり語り始めました。

聞くと、夏休み、S課長は毎年車で家族の方と旅行に行くそうです。

昨年の夏、家族の方にどこに行きたいかと話し合いをしたら東北方面には行ったことがないということになり決定。

宮城や秋田、岩手、青森を周ることになったそうです。

北上していくコースで仙台で牛タンや盛岡で冷麺等グルメも堪能しつつ最後の場所青森に向かったそうです。

S課長さん達は自然と青森の雰囲気が気に入り車で回ってました。

その中で恐山付近を通りました。
課長さんは娘さんが嫌がっていたので行くつもりは全くなかったそうです。

しかし、奥さんが行ってみたいと言い出し仕方なく行くことになったそうです。

あまり長時間滞在せずに直ぐに見て去るつもりでS課長は車を走らせて恐山に着いたそうです。

それまで天気は良く晴天。視界もクリアでした。

しかし到着したら周りは夏なのに涼しく霧が出てほぼ真っ白だったそうです。

何とか周りを見ながらS課長達は見ていたそうです。

S課長は突然寒気とお腹の痛さを感じトイレに。
トイレを出た後まだお腹が少し痛かったそうで先に車の駐車場に戻ったそうです。

車の中でシートを倒し寝たそうです。
奥さんと娘さんは色々と写真を撮ったり見てたりしてまだ時間が掛かるということで寝たのです。

しばらくS課長は寝てました。
ですが、数十分後、ガタッという音に目を覚ましました。

起きて見回すと特に何もありませんでした。再び寝ようとしました。

ですが、体が何故か重りを付けられたようになりあまり動けず眠気も冷めてしまいました。

何か調子がおかしいと思い、ふとバックミラーを見たそうです。

するとリアガラスに女性のような白い手が張り付いていたそうです。

それは手首までしかない。

最初は誰かのおふざけかと思いましたが周りには人が居ない。

車を降りて確かめようとしましたが体が金縛りのようになって動かなかったそうです。

手首までしかない手はガラスにへばりついて動かなかったそうです。

不気味に思い気持ち悪く大声を出そうとしたら、家族の方が戻って車に近づいてきたそうです。

すると嘘のように手首は消え、金縛りもなくなり自由に動けるようになったそうです。

S課長は急いで車を降りて付近や車の後ろを見ましたが誰もいませんでした…

その後恐山を去ったら霧は消え嘘のように熱く雲一つないいい天気になったそうです。

ただ奥さんと娘さんが撮影したデジカメやスマホには、白い人型の顔をした煙のようなものが写ってたりしていたそうです。

奥さん達は直ぐにその画像を消去したそうです。

「恐山なんでいろんな霊が居ていたずらか何か警告か訴えたかったのかもしれない。

ただ人のあまり踏み込んではいけない感じがしたのでもう二度と行きたくないよ。」

と課長さんは言ってました。

S課長が見た物、霊はなんだったのかはわかりませんが世の中には考えられないこともあるなと話を聞いて思いました。

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