私は、子供の頃から霊感が強く、日常的に常に霊が見えるため、
霊なんか見えないほうがいいと思っていました。
一般的に「透けてる・浮いてる・足がない」など皆さん、
霊に対するイメージをお持ちでしょうが実際は違います。
浮いてないし、足もあるし普通に歩く。
そして、時には、生きてる人と死んでる人の見わけがつかない人も中には存在します。
今回は、私の友人が実際に体験したお話をお聞かせしましょう。
友人A子ちゃんは、最近結婚して子供が生まれ、周囲からは幸せそうな家族という印象を持たれていた。
ある日、私はA子ちゃんの実母にスーパーマーケットで偶然会い、
世間話をしているとA子ちゃんの実母からこんな話を聞いた。
A子ちゃん実母
「A子があなたに会いたいって言ってるのよ~。なんか、霊が家にいるとかなんとか…。」
私「私は確かに霊感があるけど、お祓いなんてできないですよ~。ちゃんとしたところでお祓いしてもらってくださいよ」
と言い、話は終わった。
数日後、A子ちゃんから連絡が入り、近くの喫茶店で会うことになった。
A子ちゃんがこれまで家であった不可解な出来事を全て話してくれた。
A子ちゃんはある日、ご主人の叔父・叔母の家に家族3人揃って、事情があって泊りに行くことになった。
叔父・叔母は互いに仲が悪く、さらに、A子ちゃんに対してはキツイ暴言を吐くこともしばしばあった。
ストレスがたまるが、A子ちゃんは少しの辛抱と思って我慢していた。
叔父・叔母の家に泊まってから2日目。
叔父は出張、叔母は隣の家にお茶をしに、主人は急な仕事で外に出て行った。
叔父を、当時3歳だった息子を抱っこし玄関まで見送った。
しばらく時間が経った。
息子はふいに天井へと視線を移し、じっと眺めて動かない。
A子ちゃんは気にも留めていなかった。
数分後、息子が突然
「おじちゃん、バイバイ、おじちゃん、バイバイ、おじちゃんが行ったらおばちゃんもバイバイ」
と手を振りながら話した。
A子ちゃんは「まだ、見送ったばかりだからおじちゃんまだ帰ってこないよ~」と息子に言った。
その日のうちに、叔父は空港へ向かう途中交通事故死。
叔母も後を追うように原因不明の病死。亡くなった。
二人の葬式の準備等、慌ただしい日々が過ぎ去り落ち着いた頃。
息子は誰もいない部屋の中で1人で喋るようになった。
A子ちゃんが部屋を覗いても息子しかいない。
気味が悪かった。
「不気味だ。」
そう思ったA子ちゃんは恐る恐る部屋の中へ入り、息子に「誰とお話ししてるの?」と聞いてみた。
息子「えっとね、たくさんお客さんが来ているよ。赤ちゃんもいるし、
にこにこしてるお姉さんもいるし、おじいさんもいるし、血だらけの人もいるし、こわいひともいる」
A子ちゃんが「そうなんだね」と返事をすると、
息子は内緒話をするように耳に手を立ててこう言った。
「言うなって言われてるんだけどね、一番怖いのはママと手を繋いでる人。」