昔の話。
僕は現在19歳の男子でフリーターをしています。
そんな僕が昔から大切にしている青いクマのぬいぐるみに魂が宿ったお話です。
僕が4歳の頃、両親に誕生日プレゼントとして青くて可愛らしいクマのぬいぐるみを貰いました。
僕は小さな頃から飽き性な性格だったので色々なおもちゃを買い与えられても遊んではすぐ飽きるの繰り返しでした。
しかし、このクマのぬいぐるみはよっぽど気に入ったようで毎日遊んだり一緒に寝たりを長いこと続けていました。
本当にに小学3年生になるぐらいまでずっとそれを抱いて寝ていました。すごい大切なぬいぐるみです。
ただこの頃から成長に伴ってぬいぐるみでは遊ばなくなりました。一緒に寝ることも段々としなくなっていったのです。
ゲームで遊んだり、友達と遊んだりの毎日でした。
それから時が経ち、小学6年生になりました。
そこで僕は転校を味わいました。色々な事情があり引越しをしたのです。
その頃にはもうクマのぬいぐるみは押し入れの中に長いことしまってあり、引越しの時にようやく思い出したぐらいです。
ですが大切にしていたものなので、そのまま大切にダンボールにしまい新しい家に持っていこうと思いました。
そして引っ越してからまた時が経ち、高校生になりました。
そのころクマのぬいぐるみはずっと押し入れの奥にしまわれていたままでした。
ですがたまたま片付けをした際に、そのぬいぐるみを見つけました。
高校生になった僕は懐かしがってそのぬいぐるみをみて思い出にふけました。
そして長いこと独りぼっちだったそのぬいぐるみを可哀想と思い、僕は机の上にそのぬいぐるみを移動させたのです。
そしてそれからでした。
机の上にぬいぐるみを置いてから
毎晩毎晩僕が寝ている時に押し入れが開くようになったのです。
夜寝る前に完全に押し入れを閉めても、朝起きると毎回決まって半分開いているのです。
僕は完全に心当たりがありました。
そのぬいぐるみを移動させてからだ、と。
それから1ヶ月ぐらいはその生活が続き、やっとぬいぐるみを持って、初めてお祓いに行きました。
それからは全く押し入れが開かなくなりお祓いってすごいなと思いながら、
あれは一体なんだったのか?
クマのぬいぐるみからのなにかメッセージだったのだろうかと今でも思います。