踊る小人たち
幼い頃、毎週見ている好きなアニメ番組がありました。
今も続いているご長寿アニメ番組で曜日も時間も当時と同じです。
当時住んでいたのは古い木造二階建てで、
二階以外は、テレビの置いてある居間、台所、
縁側(居間を隔てる障子と庭を隔てる窓ガラスの間にある細長い空間)、トイレ、庭がありました。
私はアニメを見終わった後、トイレに行く習慣があり、
そのトイレに行くには、居間を出て、縁側を通らなければならなかったのですが、
その際、特に意識しなくても庭が目に入ります。
その時に、毎回特になんとも思わず見ていたのが、踊る小人たちでした。
庭には、丸い座布団のような石が、「けんけんぱ」の輪のような感じで置いてあったのですが、
その石のなかの一つに、大勢の小人が丁度阿波踊りのように並んで、
「○曜日~、○曜日~」と歌いながら踊っていました。
お辞儀して消えた親子の霊
上記とは別の、鉄筋コンクリート戸建の借家での話です。
私が初めて金縛りを体験した家はここでしたし(11歳くらい)、
今からお話しする親子の心霊以外にも、立ちすくむ女の子の霊を見たり、
実際の広さと感覚が一致しないことがある(上手く表現できませんが)など、ちょっと不思議な家でした。
その夜も普通に眠っていたのですが、ふと夜中目が覚めました。
すると、誰かと目が合いました。
大人(当時の母親くらいの年齢)の女性でした。
一瞬母親かなと思ったのですが、横で寝ていました。
よく見ると、子供もいました。
子供の年齢や姿は覚えていないのですが、とりあえず親子だということはわかりました。
私の布団の上にいるのに、重さは感じませんでした。
目の前の現象は冷静になれば驚くべきことなのですが、夜だし頭も働かないので、ただ見つめていました。
すると、心霊母が、私に申し訳なさそうにお辞儀をしたので、私もお辞儀を返しました。
すると、親子はすうっと消えました。