中学のときのことです。家で昼寝をしていたとき、布団がざわめくというかあわ立つ感じがしたのです。
以前にもそのような体験はしており、またかと思いそのまま昼寝を続けようとしました。
しかし、足元で人の話し声が聞こえました。
最初は母と役所の人が話しているのかな?と思ったのですが、なぜか声が聞きにくいのです。
不信に思った私は起き上がろうとしました。
しかし、何者かがすごい速さで私の上に乗りかかったのです。人より重かったです。
そして、それは私の首を勢いよく絞めました。手を離そうとしてもらうにも、凄い力です。
唐突ですが、私達家族は母、そして私には霊感がありました。
母の方が強いと彼女は豪語してましたが、その彼女ですら察知できない幽霊だったそうです。
話を戻しますと、それは男の人でした。
私に対する恨みなのか未だに分かりませんが、強い殺気を感じました。
このままでは死んでしまう!そう覚悟を決めた私を救ったのは、やさしい女性の声でした。
彼女は「○○《私の名前》から手を離しなさい!」
その言葉にその幽霊は消えました。ありがとう、私は心の中で礼を述べました。
彼女がいなければ私は死んでいたでしょう。幽霊に殺される死因なんていやでした。
今でも私はそのときのことを思い出します。
日付は覚えておらずとも、夏だったような気がします。
ただ、彼女の言葉は覚えておりその男に絞められた感触も覚えています。
私は知らずのうちに恨みを買ってしまったのでしょうか?
謎が残るばかりです。