地元の心霊スポットとして有名な池があります。
東村山市の狭山公園の中にある宅部池(やけべいけ)という池で、
通称「たっちゃん池」と呼ばれています。
この通称のたっちゃんには暗い過去があります。
大正14年にたっちゃん(当時10歳)という泳ぎの上手な子供がこの池で泳いでいておぼれてしまいました。
近くで工事をしていた海軍兵経験者の人もいて助けに入りましたが、その人も池にのみこまれてしまいました。
この内容は池の看板にも書かれていることです。たっちゃん池は水深がかなり深いです。
検査のため池の水を抜いているところを見たことがあるのですが、
沈んでいたバイクが出てくることもあったようです。
そんなたっちゃん池は今では遊泳は禁止されています。
私の小さい頃はたっちゃん池でザリガニ取りをしたり、大人に紛れて釣りをしたり遊んでいましたが、最近は厳しくなっているのか釣りをしている人は一人もいません。
私を含め地元の人たちは昔から当たり前のように「たっちゃん池」と呼んできましたが、普通に考えると水死した人の名前を池の名前にするのはちょっとひどいなと思います。
夜にたっちゃん池に行くと子供がすすり泣く声が聞こえるとか、白い人の姿を見たという噂がされています。
昼間は子供から大人まで散歩に訪れる人は多く、不気味な雰囲気はありません。
しかし、夜は街灯があるものの、森に囲まれはたっちゃん池はいかにも幽霊が出そうな雰囲気をかもしだしています。
チョロチョロと水の流れる音に紛れてすすり泣く声が聞こえてきそうです。