中央自動車道間を走っていました。特に諏訪南インターから諏訪インターの間でしょうか。
これは数か月前の事です。
私の学生時代の友人が結婚しました。
友達は長野に住んでいてそこで盛大な結婚式で楽しめました。
私は泊まり、次の日ちょっと長いお休みを貰ったので、関東方面の親戚の家と、学生の友人達と会い飲み会。
東京で買い物もあるので車で行くことにしました。
丁度山梨の方に住んでいる友達のH君が、途中まで乗せて行ってくれないかということでOKしました。
結婚した友達に挨拶や長野市内を観光や食事もしていたので、
なんだかんだ言って長野市を出たのが夜の20時くらいでした。
中央自動車道を利用しました。
H君も長い休みでしたので二人とも余裕で音楽を聴き話しながら車で山梨へ向かいました。
その夜の走行は車はそれほどいなくて正直楽でした。
諏訪南インターに入り、ちょっと登りの坂がやってきました。
それまで色々話していたのですが、助手席にいたH君が急に黙りました。
「どうした?具合でも悪いんか?」と私が聞くと、
「い、いや…べ、別に…」と歯切れの悪い返事でした。
H君の顔色が青くて調子が悪いのかなと思い少し心配でした。
ですが、運転しているので直ぐに気を取り直して運転に集中しました。
すると、私は走っていてとある光景に気づきました。
それは上り坂の少し先の一番端に3人くらいの人が歩いていたのです。
小学生らしき女の子と年配の男性と中年の女性の後姿が見えたのです。
(こんな夜更けに危ないな)と思い注意をしていました。
この時法定速度は守っていて、後続車や対向車はなかったです。
ロービームからハイビームに切り替え車居るよアピールし走りました。
私はやがて3人の脇を通過しようとした時でした。
ふと、H君側からの窓を見ましたが、その時黒髪で短い小学生らしき女の子の顔が見えました。
私はその顔を見て青ざめ鳥肌がぶわっと急速に出ました。
何故なら女の子の目が真っ黒でした。
そしてほんの一瞬でしたがニヤリと笑ったのです。
私は背筋に寒気を覚えちょっと飛ばして坂を超えました。
何か不気味でおっかなくて、とにかく直ぐに離れたくてアクセルを加速させて走ったのです。
それから諏訪インターまで抜け、山梨県に近づいてきてトイレ休憩を取りました。
その際にH君はコーヒーを飲みながら私にぼそりと言いました。
「あ、あのさ。何か変な事なかった。特に諏訪南インターからさ…」とH君は切り出してきました。
その顔に笑みはなく暗い思い表情でした。
私は聞くと、「実はさ、あの辺りに来た時にドアミラーに中年の女性が写ったりしてるの見たんだ。
それにしばらく俺の肩にガチっと小学生くらいの男の子の手が掴んできてさ…」
私はゾッとしました。
「で、男の子が耳元で遊ぼ、遊ぼって小声で囁くんだよ。
俺怖くて目を瞑っていたり、他の事考えてやり過ごしていたらいつの間にか消えた。」
とH君は缶コーヒーを持っていた右手を小刻みに振るわせて話しました。
私も自分が見たことを話したらH君は更に青ざめてました。
その後何事もなく、H君を山梨県へ送り、私は関東で色々用事を済ませ楽しみました。
その後は特に何もありませんでした。
ですが、東京のとある大きな神社では賽銭箱に500円投げてお参りし、無事に車で地元へ帰れるようにお願いし帰りました。大丈夫でした。
その後、しばらくしてH君から電話がありました。
彼の電話の内容はこうでした。
あの後H君は夜に中央自動車道で走っていたことを調べたら、
家族連れが昔テーマパークの帰りにトラックに追突され凄惨な事故で死亡。
その後事故や色んな恐怖体験するというちょっとしたスポットになっていると教えられたのです。
私は怖くて背筋に寒気を覚えました。
まさかそんな場所を通過していたとは夢にも思いませんでした。
夜道でとにかく怖かったです。
そんな私が体験した話でした。