悪夢 一つ目小僧の自己紹介の悲劇

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これは私が実際に体験した話です。

私は霊感というものが人より多くあり

何か悪いことがあるときの前兆として怖い夢を見ることがあります。

これはそのときみた夢の話で、まとめサイトなどをよくご覧になられる方は

猿夢という話と似ていると感じるかもしれません。

私は夢の中で友達とツーリングを楽しんでいました。

山の中をバイクで走っていると体育館のような建物に行き着きそこで休憩をすることとなりました。

体育館の中に入り2階に上がるとテラスのようなところがあり、そこでタバコを吸ったり

他愛ない会話を楽しんでいると突然A君とB君が大喧嘩を始めたのです。

それを止めに説得していると山の木々がざわざわと揺れだし何か巨大な物が近づく足音や

雰囲気を感じその一瞬で皆はだんまりとなりました。

すると木々をかき分け全長15㍍はあるであろう巨大な人が現れたのです。

顔は一つ目しかなく正面を向いているのに横を向いてるような輪郭,

上半身はポヨッとでたお腹で裸というなんとも伝えがたい姿をしていました。

その巨人は私達を見るなり自己紹介を始めたのです。

「どーも!一つ目小僧でーす!」

その言葉を聞くなり脳裏を1つの言い伝えがよぎったのです。

それは一つ目小僧と目を合わせると体が言うことを聞かず一つ目小僧の言うことに逆らえない。

というものでした。現実にそんな言い伝えは聞いたことはないのですが

夢の中ではかなりヤバイ状態になってしまったと一瞬でわかりました。

声は年末にやってる笑ってはいけないの○○アウト!って言う声で

とても恐怖にはほど遠い声だったのですが

そのときは早く夢から覚めろと願っていました。

私は夢の中でこれは夢だとわかった場合はすぐに夢から覚められるのですが

そのときはなかなかうまくいきませんでした。

一つ目小僧が自己紹介を始めた瞬間体は言うことをすでに聞かない状態になっており

「そこにせいれーつ!」その言葉に逆らえず私たちは横一列に気をつけ状態。

「じゃあはじっこの君!電車に飛びこもか!」

A君のことを指差しそう言うと場面は一転駅のホームでした。

長い電車が悠々と走っておりA君は私達の方を向きながら後ろあるきで電車へと向かっていきました。

その表情は恐怖に怯え涙を流しながら助けを求める顔をしていましたが、なにもすることはできませんでした。

電車へと着くとホームと電車のわずかな隙間に自ら体をねじ込み少しずつ削れていきました。

「電車に跳ねられるんじゃなくてこういうのグロいよね!

ありきたりな自殺じゃつまらないでしょ!?じゃあ次は君!

んーそうだなテキサス右手バーガーでいこう!」

B君を指差すとまた場面は一転ハンバーガーを焼くであろう鉄板の前でした。

B君はパンを用意すると自分の右手を鉄板の上で焼き始めました。

悲鳴なのか叫びなのか人間が出せる声ではとてもないような声で叫び続け

焼き上がると包丁を出して右手を切り落としパンに挟んで恐怖に怯えた声で

「お待たせしました。テキサス右手バーガーです。」と言うと

一つ目小僧は「じゃあ隣の君食べてみなさい。」

C君を指差しC君はムシャムシャと一心不乱に友達の手を食べ始めたのです。

次は私の番だ

もう気が気でなく夢から覚めるため念じ続けるとそこはもう現実の世界でした。

ベットの上で汗が尋常じゃなくかいており呼吸が乱れていました。

そこから数週間後いとこの妹が遊びに来てお兄ちゃんの顔描いてあげると似顔絵を描いてくれました。

そこには夢に見た一つ目小僧の顔でした。

唖然としていると妹が、次は私だって言ってたよ!

と楽しそうに話し始めるのです。

そこから数年経ちますが妹は今はなんともありません。なんだったのでしょうか。