これは私と友達が体験した話です。
当時中学生だった私たちは古い駅前の公園でよく夜中に集まっていました。
ある日いつものように集まっているとAさんがいきなり
「不審な音がする」と話し詳しく聞くと「ぽっ」と人の声なのか
鳥の声なのかわからないが何かの声が聞こえると話始めたのです。
するとすぐにAさんの体調が悪くなり一旦Aさんを家まで送ることになりました。
夜道を3人程で歩いていると私達にもその音が聞こえ始めたのです。
確実に後ろからついてきている感じの音で振り返ってもなにもおらず
また歩き始めると音が聞こえました。
怖くなった私たちは走ってAさんの自宅まで急ぎました。
その最中Aさんが「耳元で聞こえる!早く!帰ろ!!」と叫びよりいっそう走りました。
Aさん宅へ帰り2階の部屋に急いで逃げ込みました。
音は家の外で未だに続いており家の周りを「ぽっぽっ」とぐるぐる回っているのです。
数十分経つと音が消えました。
するとそのとたん家が大きく揺れだし窓を叩く音が聞こえ
聞こえていた声もまた鳴りはじめました。
部屋の電気が突如消え外の街灯の木漏れ日が部屋を照らすと2階の部屋なのに窓に人影が現れたのです。
肩から上だけの陰だったのですが普通の人が立ってその大きさになるとは考えられず恐怖に怯えていました。
依然「ぽっ」という音は聞こえており
どうすればいいかわからなくなってた私達のもとにインターホンがなりました。
確認するとそれはお坊さんでした。
Aさんの家の前にはお寺がありどうやらそこの住職が助けに来てくれたのです。
「えらいもんにつけられたね。もう大丈夫だよ」
そうドアの向こうから言葉を放ち帰っていくと
聞こえていた音も止んでおり部屋の電気もついていました。
あれは都市伝説の八尺様だったのでしょうか。
もしそうであるならなんの曰くもない地域にも出現するのでしょうか。
考えただけで恐ろしいです。