これは友達のU君が今年の9月初旬に体験した怖い話です。
U君はアニメや漫画が大好きで聖地巡礼と言われている場所に行くのが趣味となってます。
アニメやゲームの作品の舞台になった県や町にお金を貯めて可能な限り行くアクティブな友達です。
彼は休みがまとまって取れた9月初旬に高速道路を通り、兵庫県に入りました。
兵庫県はアニメのFate/staynightの舞台になった場所で、
神戸市や様々な市、町に行き写真を撮ったり食事したりして過ごしました。
車内や格安の施設に泊まりながら、明石市に入りました。
明石駅から西にずっと進むと昔ながらの家屋が見えてきました。
作中でも舞台になった屋敷がありました。
織田家の長屋門という場所で塀がずっと長く続いていました。
U君は見ているだけで感動し写真を撮影したり、ブログなどにアップしていました。
江戸時代の屋敷や塀が見事に再現されていて歴史を感じたそうです。
ですが、何故かU君は違和感というか不思議な感覚に陥りました。
昼間でしたが人通りはまばらでした。
が、誰かに見られているような気がしたそうです。
気にせずに撮影し帰りました。
他の所を聖地巡りしていたら、U君の妹さんのKさんから連絡ありました。
Kさんは夏や冬のコミケで同人誌を出す作家さんです。
彼女から「ねえ、何が写っているの?これ!!」とLINEで連絡が来たのです。
U君はKさんや複数の友達や知り合いにも写真を送ってました。
U君はカフェで休んでいたので通知に気づき自分の取ったスマホの写真を見ました。
すると塀の壁の所に白い手が一つ出ていました。
この時人の往来は少なく、U君以外の撮影者は居なかったそうです。
ギョッとしてU君は驚いていました。
夜にも実は織田家の長屋門を撮影する予定があったのです。
知り合いに頼まれて…。
少し怖くなり止めようかとU君は考えたそうです。
でも止めるわけにはいかないので車内で仮眠をとり、夜の8時になりました。
再び動き織田家の長屋門へ行きました。
昼間と違い人はほとんどいなくて雰囲気も昼間と違い街灯も少なく暗かったそうです。
夜の屋敷をスマホで撮影してました。
ですが、少し雨があたってきました。
数枚とって帰ろうと思ったその時でした。
ギュッと急にU君は足首を掴まれた感触を覚えました。
「えっ?!」と思い見ると白い手が足首を掴んでいたのです。
その白い手は手首までしかなかったそうです。
「うわーっ!」U君は怖くなり叫び懐中電灯を落として走って明石駅まで行きました。
駅前で何とか息を整えてましたが、足首が痛かったそうです。
靴下を捲ると自分の足首が赤く握られた跡が見事に残っていました。
寒気を覚え、彼は車で去り、車で地元に帰りました。
家に戻り、写真の整理をしていた際に、夜の長屋門で撮影した数枚の中に
白い着物らしき服を着た女性の姿が塀の脇に少し写っていて怖くなったそうです。
速攻で削除したそうです。
U君から聞いた怖い話でした。