ハルニレの木、またの名を「泣く木」とも呼ばれているこの木は、
その名のとおり泣き声が聞こえてくる木で、その昔道路の敷設する工事が行われていた。
しかし、北海道の自然環境に耐え切れず倒れていった人達の遺体がその木の下に埋められていたという。
また、自殺の名所という説もあり、よくその木で首吊りをする人が多々いたという。
私が、前に知人から聞いた話では、その木を伐採しようとした人達が何人もいたという。
しかし、いざ伐採に取り掛かるとどこからとも泣く女性の泣き声が聞こえてくるのだという。
そしてその木を伐採しようとした人達には必ず様々な災いが起き、最後には死にいたるのだとか。
私も実際某遊園地に向かっている時に何度かその木を見たことがある。
その木は長いトンネルの手前にあるのだが、小さいころの私でもその木を見ただけで異様な雰囲気を感じ取ることができるぐらい何が不思議なものがあった。
そしてまた、その木のそばにあるトンネルでも、夜中に通ると女性の霊が出るという噂が後を絶たない。
実際私の知人は深夜1時過ぎにそのトンネルを通った時に白い服をきた女の人が1人で歩いているのをみたという。
そのトンネルの付近は、山々にはさまれている為、近くに家はあるものの店などはなく、
女性が一人で歩くようなトンネルでは決してない。
中は薄暗く、昔ながらのオレンジ色のライトがついているだけで、
車のライトがなければ歩く事は、非常に困難である。
それに歩道などがあるはずもないので、そんな危険を冒してまで、あのトンネルを歩くものなどいるはずもない・・・。