高校3年生の夏に青山高原へ
仲の良い友達5人でキャンプをしに2泊3日の旅行に行きました。
一日目は、赤目四十八滝の近くにある旅館に
宿泊をすることになっていましたが、
昼頃に到着をしてしまいましたので、
チェックインにはまだ早い為に荷物だけを置かせてもらい、
まずは近くにある赤目四十八滝へ遊びに行こうとなりました。
旅館の方が靴で行くと濡れてしまうかもしれないということで、
よくホテルなどのトイレに置いてある
ゴムのサンダルを貸してくれましたので、
皆それを履いて行くことになりました。
ざっと赤目四十八滝を見て回り、
そろそろ旅館へ帰ろうということになりました。
ところが、一人が
「そばを流れている川を歩いて帰ろう」
と言い出したのです。
私達が歩いていた道は、山道の1車線の細い道路で
すぐそばに川が流れていました。
皆、子供の上に旅行で気持ちが浮いていましたから
ガードレールを降りて川の下流から
旅館のある上流へ向かって歩き出しました。
所どころでは、皆で写真をとりながら楽しく進んで行きます。
始めは川幅もまあまああったんですが、
そのうちだんだん細くなってきて
木々も生い茂ってくる様になってきました。
徐々に探検の状態です。
そして、そのまま歩き続けていると一人のサンダルが切れました。
足の甲の上をおおっている分厚いゴムの部分です。
一人2足づつも持ってきていましたので、
当人はすぐに履き替えました。
そしてまた歩き出すと、ものの5分もしないうちにまた
別の友達のサンダルが同じ様に切れました。
その当人もすぐに履き替えて進みましたが、
また別の友達のサンダルが切れました。
さすがに3人続くとみんな気持ち悪くなってきたので、
すぐに上の道に戻ってそのまま歩いて旅館へと戻りました。
そして、次の日に青山高原でキャンプをし、
キャンプファイヤーをして楽しみました。
もちろん、旅の思い出に写真をいっぱい撮りました。
無事旅行が終わり、皆に写真を送るために
すぐに現像に出しました。
そして、写真を受け取って家で
一枚づつ見て楽しんでいたんですが、
何か違和感がる写真に目が奪われました。
川べりを歩いていた時の写真なんですが、
よく見ると、私と友達の間に黒い着物にグレーの
袈裟(ちゃんと多くの四角い模様もありました。)を
着たお坊さんが立っていたのです。
そして、キャンプファイヤーの写真を見ると、
乾杯をしている私の手に手の形をした
炎が「乾杯」をしているのです。
私はさすがに怖くなって、
たまたま友達の親が本物の霊能者を知っていたので、
見てもらうことになりました。
その方はその写真の解説をしてくださいました。
「まず、川べりの写真は間違いなく、心霊写真です。
このお坊さんは戦国時代に戦に巻き込まれて
この場所で死んでしまい、以来ずっとこの場所にいます。
そして、実はこの隣に小さな男の子がいます。
この子は弥生時代くらいにここで殺されてしまい、
このお坊さんが今はこの子の面倒をみています。
この川べりに若いおにいちゃんがくることはないので、
遊んでほしくてお坊さんに連れてきてもらっていた。
悪い霊ではないので、この写真は処分しておきます。
そして、キャンプファイヤーの写真も
心霊写真なので一緒に処分しておきます。」
とのことでした。
キャンプファイヤーの写真については、
特にお話はありませんでしたが、
いま書きながら思い出してしまい背筋が寒い状態です。
コメント