これは私が学生の頃、みんなで怖い話をしようということになり、先輩に聞いた話です。
先輩のお姉さんが長野県長野市にある戸隠バードライン、
通称「七曲り」を車で運転していたときに体験したそうです。
この七曲りは地元では有名な心霊スポットで、前までは道路の真ん中に松の木がありました。
この「七曲りの一本松」を切ろうとすると事故に遭う、病気になるなどの噂が出回っていました。
ちなみに今では松の木が切られており、切り株のみが残されています。
何事もなく切ることが出来たのかどうかはわかりません。
その場所で先輩のお姉さんはこんな体験をしたそうです。
先輩のお姉さんは夜中に自宅へ帰ろうと、七曲りを車で通っていました。
七曲りというだけあって急なカーブが連続する坂が続きます。
暗い中の山道の運転ということで疲れてしまったのでしょう。
七曲りを通過したところで車を停めて少し休むことにしました。
車のエンジンを止めて休んでいると、急にバタバタという窓をたたく大きな音がしたそうです。
何かと思い外に出ても誰も居ませんでした。
ですが、ふと窓を見ると、窓に無数の手の跡がついていました。
子供の手の跡のようだったそうです。
これは危ないと思い、その場から移動すべくエンジンをかけようとしましたが、一向にエンジンがかかりません。
焦りながら何度も繰り返しキーを回して、やっとエンジンがかかりました。
その後は何事もなく車も動き、家にたどり着いたそうです。
ですが家に着いたときに犬に吠えられたらしく、
何かが憑いてきてしまったそうで、後日お祓いに行ったと聞きました。
動物は見えるって言いますもんね。
結局窓についた手の跡はその後も消えることはなかったそうです。