赤い雨が降る真夜中の中目黒トンネル(東京都)

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それは大学2年生の夏休みのことです。

大学生活にも慣れて、単位も順調に取れていた私は、

夏休みを活用して、オカルト好きな友達と一緒に深夜の貯水池や、古びた神社に行ったりしていました。

その当時、私には霊感などは無い、と思っていたのですが、

次の心霊スポット巡りを友達と選んでいる時に、あるトンネルの写真を見せられてとても違和感を覚えました。

写真に写っているトンネルの上が黒ずんでいて、奥が濃い赤になっているように見えたのです。

私は友達に「ねぇ、これ心霊写真じゃないの?」と尋ねると、友達はただのトンネルだと言いました。

その時、その写真を見ていたのは私と友達が2人の、3人でしたが、

私以外の2人にはただの写真に見えたそうです。

違和感のある場所をペンで囲んで見せても理解して貰えませんでした。

直感的に、この心霊スポットに行くのはまずいのではないかと思い、

それを友人達に伝えたのですが、2人は却って盛り上がってしまい、

私も2人に煽られて、本当は行きたくなかったのですが同行することにしました。

以下からはこの2人の友人を仮にA子とB美、と記させていただきます。

例のトンネルに行くことになった真夜中。

昼間よりも涼しいとはいえ、夏の盛りでとても暑かったです。

私達は車のエアコンをガンガンに効かせて、トンネルに着くまでに

教授から出されたレポートの課題や合コンのセッティングなど他愛のない話をして暇を潰しました。

そうこうしている内にトンネルに着くと、そのトンネルは写真で見ていたよりも禍々しい雰囲気に満ちていました。

何となく、A子とB美も良くない雰囲気を感じ取ったのか、普段の心霊ポット巡りならすぐにでも車から降りて現地を探索するのですが、

今回は車に乗ったままトンネルを抜けることになりました。

それについて車中で誰も冷やかしたりしなかったのは、3人とも何かに怯えていたからだと思います。

そして、その恐怖はトンネルの中半付近で起きました。

トンネルの中なのに、なぜかざあざあと雨音のようなものがするのです。

私は冷や汗をかきました。

そして、それを口にするのはとても恐ろしいことだと思って耐えていたのですが、

助手席のA子が「ねぇ!何でトンネルの中なのに雨の音がするの!!」と突然泣き崩れたのです。

ドライバーのB美も、号泣までは行かなくとも全身を恐怖で震えさせて

「早くこのトンネルから抜けるよ!」とスピード違反も気にせずアクセルを踏みました。

私達は見知らぬ恐怖に見舞われながら、何とかトンネルを抜けて、近くのガソリンスタンドで一息つくことにしました。

ですが、ここでも私達へ付き纏う恐怖は終わりませんでした。

ガソリンスタンドの店員さんが、訝し気な顔で

「お客様、どこを通って来られたんですか?車全体が真っ赤ですよ」と。

あの雨は確かに降っていて、しかもそれは血のように赤かったのです。

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