大津市北部にある延暦寺大霊園にて軽い気持ちで肝試しした結果…

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とりあえず地元で有名な心霊スポットへ

当時つるんでいた男友達一人と女友達一人の計三人でドライブがてら肝試しすることになりました。

私はあまり乗り気ではなかったので自分の車は出したくないと言うと男友達が車を出してくれました。

私は助手席に、女友達は後部座席に座り滋賀の心霊スポット大津市北部にある延暦寺大霊園へ行くことにしました。

時間は夜中の0時を過ぎた辺りでしょうか?
大霊園の入り口まで来ると門は閉められておりセコム表示もあったので中に入ることはできませんでした。

仕方がないので引き返し麓の集落に竜華という場所がありその外れに朝鮮人墓地なるそこもまぁまぁ地元では有名な心霊スポットに行くことにしました。

雰囲気としては山の麓で田んぼが広がっている中の舗装されていない道を進んだ先に林がありその中に朝鮮人墓地があります。

道を挟んだ向かいには日本人墓地もあり周りは家一軒もなく街灯の明かりひとつない鬱蒼とした茂みの中です。

そこへ車で行きハイビームを照らすと朝鮮人墓地は宗教の違いか洋風の墓石でした。

墓地の中央には大きなマリア像が立っておりそこもハイビームで照らしたりしましたが特に変わった様子はありませんでした。

とは言え薄気味悪い雰囲気なので車を降りて探索する気にもなれません…

しばらくその場にとどまり何かあったらすぐ逃げれるようエンジンをかけつつ3人で談笑してましたが結局の所何事も起こらずその場を後にしました。

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何事も起こらなので手あたり次第それらしき場所へ

しばらく車を走らせていましたが3人とも何か消化不良気味だったのであまり心霊スポットとは言われませんでしたがまたその近くにある人里離れた墓地があるのでそこへ行こうとなりました。

大津市伊香立南庄という集落の裏手の神社を越えた先に墓地がありここもまた夜中は明かりひとつない場所でそこに車を停めてハイビームで墓地を照らしてましたが特に変わった様子はありませんでした。

運転席の男友達と結局何もないなと話しつつ後部座席の女友達にも話を振ろうと振り返るとその女友達の様子が少し変な事に気づきました。

後ろで座る女友達は俯いたままこちらの呼びかけに反応しません。

少し焦りが入った私たちはその女友達の肩を揺すって呼びかけるとその反動で顔が上を向き眼が合いました。

明らかに目つきがおかしく率直な感想はおっさんの目つきだったのを覚えています。

普段は普通の女の子なのでそのギャップが激しくいくら呼びかけてもこちらを睨んだまま反応しません…

流石に焦った私たちはとにかくこの場を離れようと車を発車し街の方へと猛スピードで進んでいきました。

15分ほど車を走らせている最中も後ろの女友達の状況は変わらずずっと頭の中で

「どうしよう…」と「こんな事しなきゃ良かった…」と後悔ばかりしていました。

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とにかく無事でよかった

車を走らせ街に着くころ後ろの女友達が正気に戻りました。

顔を見てみるといつも通りの顔で涙を流してました。

感情的に涙が出たというより自然に泣いていたような印象です。

とりあえず近くのコンビニに車を停め、温かい飲み物を買って女友達に手渡すとおかしい時の状況を説明してくれました。

どうやら終始意識はハッキリしていたそうで声を出そうにも背中に子どもらしき感触が乗りかかったような感じで声が出なくずっとこの場を離れて!と思っていたそうです。

最後に行った墓地が原因ではなくいろいろ心霊スポットを回った結果そういった負のオーラが大きくなっていったとの事です。

その結果最後の墓地をきっかけに取り憑かれたそうです。

霊感のない私は目の前で起こる現象に霊的な現象ってあるのかな?とそこで初めて実感しました。

実際にその様子を見ていたので女友達が演技しているとも思いませんでしたし、その場を離れて段々身体が動くようになったとも言ってたので霊的な場所というのもあるんだなと感じました。

その女友達いわく背中に乗っていたのは小さな男の子だそうです。

どういう状況でその男の子が乗ったのかは解りませんが、確実にその男の子は助けを求めていたそうです。

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その時付いたかはわかりませんが…

ようやく落ち着きを取り戻した私たちは不思議な感覚と遊び半分で肝試しした後悔の念でいっぱいでした。

車を降り異常がないか男友達と車の周りをいろいろ見てると車体の後ろのトランクルームの角の所にうっすら子どもの手形が付いていました。

見た瞬間、背筋に氷を入れられたようにゾクっとしました。

これがその時に付いたものかどうかは解りませんが自分の車を出さなくて本当に良かったと思いました。

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